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ガラスびんの魅力探訪

「コカ・コーラ」ボトル生誕100周年

日本コカ・コーラ株式会社
広報・パブリックアフェアーズ本部
広報部 マネージャー
岡部 容子 氏(写真左)
技術・サプライチェーン本部
パッケージング グループマネージャー
松岡 建之 氏(写真右)

暗闇で触っても「コカ・コーラ」のボトルとわかるようにと、
1915年に“コンツアーボトル”が開発されました。

 「コカ・コーラ」は1886年にアトランタで開発されました。当初はびん詰めで売られていたわけではなく、街角のBarみたいなところで、ソーダファウンデン(清涼飲料水などを提供する設備)でグラス売りされていました。その後、1899年にびん詰めが登場するのですが、ボトルの形状は直線的なシンプルなものでした。流通が拡大するとともに模造品が横行するようになったため、「コカ・コーラ」でしかありえないボトルにしようということになり、暗闇で触っても「コカ・コーラ」、割れてガラス片になっても「コカ・コーラ」とわかるようにということで、1915年に誕生したのがまったく新しい形状の名で知られるようになるボトルでした。

 “コンツアーボトル” のシェイプには諸説ありますが、カカオ豆のふくらみをヒントにデザインされたというのが公式には伝えられています。また緑色がかった色調は、 「コカ・コーラ」の本社が所在するジョージア州の森にちなんで、“ジョージア・グリーン”と呼ばれるようになりました。

「コカ・コーラ」ボトル生誕100周年を記念してキャンペーンを展開。
日本限定の記念デザインボトルも登場しました。

 「コカ・コーラ」ボトル生誕から100年を迎えた2015年、これを記念してキャンペーンを展開していますが、第一弾では、海外から国内まで往年のスターから今のスターまで愛される「コカ・コーラ」というコンセプトで、テレビCMなどに、“コンツアーボトル”を手にしたマリリン・モンローやエルヴィス・プレスリーや日本が誇る水泳選手の北島康介さんが登場し、100年という時間が経過しても、「コカ・コーラ」は変わらず多くの人たちに愛されていることを印象付けました。

 また6月29日より、100周年記念デザインボトルを発売します。日本限定の製品で、透明のワンウェイびんです。口部の厚みを味わってほしくて王冠の仕様にしました。ボトルのビジュアルには、100年前アメリカで広告に描かれていたものを復刻して使っています。スーパーマーケットやドラッグストアなどで展開しますので、たくさんの人にガラスびんの記念ボトルで、「コカ・コーラ」を味わっていただきたいですね。

▲「コカ・コーラ」
▲「コカ・コーラ ゼロ」

“コンツアーボトル”は、まさに「コカ・コーラ」ブランドの象徴。 このシェイプを見れば、誰でも「コカ・コーラ」とわかってくれるはず。

 「コカ・コーラ」にとっての“コンツアーボトル”は、トレードマークでありアイコンであり、視覚的に「コカ・コーラ」を表現する重要なデザイン要素でもあるのです。例えばPETボトルは“コンツアーボトル”の形状を踏襲していますし、缶には“コンツアーボトル”のビジュアルがデザインされています。今年7月に日本で初めて導入されるアルミ製のボトル「コカ・コーラ」スリムボトルも同様です。まさに“コンツアーボトル”は、 「コカ・コーラ」ブランドの象徴なのです。実は、“コンツアーボトル”生誕100周年を記念して、我々の名刺にもガラスびんのイラストが入っています。ガラスびんの“コンツアーボトル”は、我々の象徴でもあるのです。

 この先、いろんな「コカ・コーラ」のパッケージが開発されていくと思いますが、“コンツアーボトル”のデザインがパッケージデザインの根底にあり続けると思います。このシェイプを見れば、誰でも「コカ・コーラ」とわかってくれるはずです。他の製品にはなかなかないですね。パッケージの開発に携わる者としては、将来“コンツアーボトル”のような独特なデザインのパッケージを作れるように、今後も精進していきたいと考えています。

▲100周年記念デザインボトル
日本コカ・コーラ株式会社
広報・パブリックアフェアーズ本部
広報部 マネージャー
岡部 容子 氏(写真左)
技術・サプライチェーン本部
パッケージング グループマネージャー
松岡 建之 氏(写真右)
▲「コカ・コーラ」
▲「コカ・コーラ ゼロ」
▲100周年記念デザインボトル