ガラスびん3R促進協議会
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ガラスびんの魅力探訪

さらなる特別感と個性を大切にしたビール

キリンビール株式会社
マーケティング部 商品開発研究所
新商品開発グループ
山口 洋平 氏

お客様の飲む時の気持ちを大切にした「グランドキリン」。
容器は、軽くてコンビニエンスストア対応の特別感あふれるガラスびん。

 「グランドキリン」は、「贅沢なものを味わいたい」とか「自分の時間を豊かにしてくれるものを飲みたい」というお客様が増えている中で、中身の技術や容器の技術、さらにブランドのイメージも含めて、既存のプレミアムビールよりも、もう一次元先を行った特別感のあるビールを作ろうということで開発しました。

 中身については「1本で満足できる」というコンセプトで、それをお客様にどう味わっていただこうか考えたときに、容器は特別感あふれるガラスびんになりました。ガラスびんには、グラスで飲んでいる感覚に近く、冷たさを維持できるという特性があり、「グランドキリン」を1本、ゆっくり味わっていただくときにふさわしい容器であるということで決まりました。また500ml缶と同じ高さと胴径にしてコンビニエンスストアの棚に対応しており、お客様が仕事帰りに気軽に購入できるよう配慮しています。さらに炭酸飲料330mlワンウェイびんにおいて国内最軽量となる140gを実現。お客様の中にはプラスチックと間違われる方もいて、それほどの軽さです。まさに特別感あふれるガラスびんなのです。

シリーズ展開している「グランドキリン」の新作は、
秋の夜長にゆっくり味わえるように仕上げた「十六夜の月」。

 我々はビール自体の魅力を高めるために、「グランドキリン」のプロジェクトを進めているのですが、スタンダードな領域を超えて、もっとエッジを効かせた挑戦的な商品を出すことで、お客様により個性的なものも楽しんでいただこうと考えており、そうすることでビールの魅力が広がっていけばいいと思っています。

 シリーズ展開のひとつ、夏季限定の「グランドキリン ギャラクシー ホップ」は、夏の暑さを吹き飛ばすようなトロピカルで華やかな香りのビールでした。そして、新作「グランドキリン 十六夜の月」は、お月見のタイミングに合わせて、秋の夜長にゆっくり味わえるように仕上げた1本。ニュージーランド産の「ネルソンソーヴィンホップ」を採用して、個性的でフルーティな香りが特長です。

▲「グランドキリン」
▲「グランドキリン
ジ・アロマ」

ガラスびんの“美味しそう”というイメージを大切にしながら、
ガラスびんをどんどん進化させていきたい。

 「グランドキリン」が好きなお客様は、やはりガラスびんだから飲んでいるという方が多いようです。それは、特別なビールを飲んでいる感じもありますし、広口ならではの口当たりの良さや香りの感じ方にあるようです。また人前で飲む時に様になるし、自分だけの時間で飲む時も自分を演出してくれるという魅力があります。栄養を摂取するような機能性ドリンクとは違い、ビールは嗜好品で娯楽性も持っているので、飲む時の気分を高める意味合いからも、ガラスびんは魅力があると思います。

 ただ逆に、重かったり、かさばったりするというネガティブな面も持っています。「グランドキリン」では、それらについてイノベーションを起こせたと思っていますが、この先もう一歩踏み込んでいくと、何ができるのかを考えていかなければならないと思います。ガラスびんには“美味しそう”というイメージがありますが、それを大切にしながらどんどん進化させていきたいですね。まだまだ進化させられるところがあるように思うのです。

 また我々の使命としては、「グランドキリン」のような商品をカテゴリーとしてしっかり残していかなければならないと思っています。

▲「グランドキリン
ギャラクシー ホップ」
▲「グランドキリン
十六夜の月」
キリンビール株式会社
マーケティング部 商品開発研究所
新商品開発グループ
山口 洋平 氏
▲「グランドキリン」
▲「グランドキリン
ジ・アロマ」
▲「グランドキリン
ギャラクシー ホップ」
▲「グランドキリン
十六夜の月」