自治体の取り組み事例

北海道 平取町外2町衛生施設組合（平取町、日高町、むかわ町）

連絡先：平取町外2町衛生施設組合　
TEL. 01457-2-2024

北海道 平取町、日高町、むかわ町の概要
（平成30年3月現在）
●人口：合計25,530人
　●世帯数：合計13,117世帯
　●面積：2446.56�u
　●ステーション数：1,402カ所
●分別基準適合物引渡量（平成29年）
　白85,760kg　
　茶95,880kg　
　他45,020kg　
　合計226,660kg
●1人当たりの平均ガラスびん資源化量：8.60kg

自治会独自のステーション設置・管理と連携しながら回収方法を工夫。
地域のキレイを支える情熱が、業務の効率化と高品質を生み出しています。

　平取町外２町衛生施設組合では３町（平取町、日高町、むかわ町）において、容器包装リサイクル法の実施に伴い平成１２年４月から混合収集（ガラスびん+ペットボトル）を開始。また、現在のリサイクルセンターが平成２２年７月より稼働し本格的に分別資源化推進を行っています。
　エリア内のステーションは、住民の希望をもとに自治会によって設置され、管理も独自で行っています。また、回収においては、看板のあるステーションは町で申請され回収を把握している場所で、一部、個人の管理責任において置かれたものにも回収するケースがあります。
　３種類ある資源ゴミ区分のうち、びんについては資源A（ペットと段ボール、新聞、雑誌などと同一回収）の位置づけです。平取町外２町衛生施設組合の取り組みとして、業務オペレーションがリアルタイムで管理把握されており、回収時から処理工程まで、一つ一つが工夫されていることです。ステーション収集時は、ガラスびん専用指定袋の導入による分別徹底と他容器との仕分け省力化を。平ボディ車での収集では、金網ケースに袋を丁寧に積み込んで、びんの破損を防止しています。このような工夫が、一括袋取集方式としては十分な残渣軽減対策も行われており、全体として非常に高水準な品質が保たれています。

びんを一括で収集。ガラスびんの中は、大部分がきれいに洗浄されて排出されていて、住民の意識が高いことがわかります。

組合独自で運用を始めた空きびん専用の指定袋（青色）があり、購入先はコンビニや個人商店、スーパー等、57か所で販売。全部で7種類の分別指定袋があり大きな文字と色別になっています。

設置者または利用者での独自管理となっている。また、管理できていないごみステーションについては、町内会等に連絡し改善を依頼しており、その状況確認は収集時と、巡視員をつけて月1回程度巡回しています。

ステーションボックス各種（黄色い看板が貼られ申請登録されたもの）

資源ごみを主として回収しているのは平ボディ車3台。荷台側面からも搬入出が可能なタイプで、袋の回収時には積み込み車両に金網のカゴをつけ破損軽減の工夫。センターではリフトで積み下ろし一旦保管される。

処理施設では、異物を除去した後、リターナブルびんを取り除き、コンベア上で無色・茶色・その他色にて丁寧に選別されています。なお、びんは単独に処理日を設定して行っています。

手選別コンベアの下に、色別に分けられたびんを保管するストックヤードがあります。異物の混入がないように工夫されています。

品質向上のためのポイント

●当該エリアには「ごみの分別大事典」の配布や、お知らせリーフレットなどを発行しています。また、ホームページへの掲載などにより分別方法の啓発を図っています。
●自治会及び住民の責任のもとステーションの管理を行い、分別周知を徹底しています。管理できていないごみステーションについては、町内会等に連絡し改善を依頼している。状況の確認は収集時の状況の他、巡視員をつけて月１回程度巡回しています。
●ルールが守られていない排出については、警告シールで対応し再分別を促しています。
●リサイクルセンターでは、人の手による徹底した異物除去を実施しています。