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ガラスびんの3R Q&A

よくある質問 ガラスびんの3R Q&Aよくある質問 ガラスびんの3R Q&A

  • ガラスびんについて
  • ガラスびんの3Rについて
  • 空きびんの排出について
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Q&A記載で「カレット」という用語が出てきますが、特段の注意書きがない限りは、びんカレットのことをいいます。

Q.ガラスびんについて

  • Q.ガラスびんはどんな点が
    優れていますか?

    A.ガラスびんには容器として優れた点がたくさんあります。
    (1)安定性・保存性・汎用性

    ・化学的にも安定し、酸や有機溶媒などに侵されず、ある程度高温でも安定した強さがあります。

    ・長期の使用に強く、ガスバリア性が高い(空気を通さない)。

    ・飲み物だけでなく、調味料や薬品、アロマオイル、化粧品などの幅広い用途での使用が可能です。

    (2)衛生性・安全性

    ・内容物の香味を吸着しません。

    ・細菌などが付着しにくい。・容器の成分が溶出しません。

    ・環境ホルモンなどの有害物質を含みません。

    ・自然界に存在する「天然素材」(けい砂・石灰石・ソーダ灰)だけを使用しています。

    (3)デザイン性・高級感

    ・形状、色、質感などデザインの自由度が高い。

    ・光沢があり、重厚さや硬質でシャープな質感に加え、加飾(印刷やラベル、シールなど)などでいろいろな演出ができます。

    (4)環境適性

    ・リユース(再使用)により、廃棄物削減、資源の節約・有効利用、省エネルギーに寄与できます。

    ・再溶解しても組成が変わらないため、水平リサイクルでき、何度リサイクルしても品質が劣化しません。

    ・多様な用途でのリサイクルが可能です。

    ・有害物質を含まず、内容物を吸着しないため、廃棄されても環境汚染を引き起こしません。

  • Q.ガラスびんはいつごろからあるので
    しょうか?

    A.ガラスに関する最古の記録は約5000年前に遡り、紀元前3500年から2000年のものといわれる中央エジプトのペニー・ハッサンの墓に、すでにガラス製造の絵が描かれています。現存するガラス容器では、およそ3000年前、エジプト第18王朝(紀元前1500年~1100年頃)のトトメス3世の名を記した藍色不透明の小びんが最も古いとされています。このような小びんは、エジプト第18王朝から古代ギリシャを経てローマ時代にかけて製作され、エジプト人やフェニキア人などにより、香水容器として広く販売されたようです。
    (日本ガラスびん協会発行・gob誌Vol.2-3より)
  • Q.ガラスびんはどんな原料でつくられて
    いますか?

    A.飲料や食品などに広く使われているガラスびんはソーダ石灰ガラスと呼ばれるガラスでできています。ソーダ石灰ガラスの主原料は、けい砂、石灰石、ソーダ灰です。ソーダ石灰ガラスは何度溶かしても組成も品質も変わらないので、何度でもガラスびんに再生できます。このため、現在は空きびんを細かく砕いたカレットが、溶解窯で溶けているガラスの約75%を占め、主な原料になっています。

    Q.各原料について詳しく

    けい砂は白っぽい砂で主な成分は二酸化ケイ素SiO2です。石灰石はセメントの原料や学校の校庭に引かれる白線などにも利用されていて、主な成分は炭酸カルシウムCaCO3です。ソーダ灰とは食塩からつくった炭酸ナトリウムNa2CO3のことです。
  • Q.ガラスびんはどのようにつくられて
    いるのでしょうか?

    A.ガラス容器の製造というとパイプの先に溶けたガラスを巻きつけ、それに息を吹き込んでつくるイメージですが、ガラスびんの製造も基本原理は空気を入れて膨らませるという点では同じです。ただし、ガラスびんは溶けたガラスを金型に入れ製びん機(これをISマシンといいます)で圧縮空気を吹き込んで金型通りの形につくられます。ガラスびんの製造は全自動で行われます。

    Q.製造工程について詳しく

    実際のガラスびんは、以下の工程を経てつくられます。
    ①調合:各原料を自動的に計量し、ミキサーで混合します。(Q&A「ガラスびんはどんな原料でつくられていますか?」を参照)
    ②溶解:調合、混合された原料を溶解窯に投入し、約1,500℃で溶かしてガラスにします。
    ③成形:ガラスをびん1本分の重量に切断し(ゴブ)、製びん機に取り付けられた金型に入れてびんを成形します。成形は2段階で行われます。ゴブはまず粗型に入り、金型によるプレスあるいは圧縮空気のブローによって大まかな形(パリソン)に成形され、次いで仕上型に移され圧縮空気を吹き込んでびんに成形されます。
    ④徐冷:成形されたびんをひずみが残らないように、徐冷炉で時間をかけて徐々に冷やして行きます。
    ⑤検査:徐冷後のびんを全数、検査機や目視によってチェックし、欠点のあるびんは排除します。
    ⑥包装:検査後、良品と判定されたびんを包装します。なお、印刷やラベル張り、コーティングなど、びんに加飾をする場合は、⑤検査工程のあとで行います。
  • Q.ガラスびんはどのくらいつくられて
    いますか?

    A.当協議会は経済産業省が公表している窯業統計のガラス容器類の生産量からガラスびんの年間生産量の推移をまとめています。
  • Q.ガラスびんだとおいしく感じるのは
    なぜですか?

    A.ガラスびんは材質そのものが無味無臭で、中身に容器の匂いが移らないため、おいしさをそのまま伝えてくれます。手触りや口触りも滑らかでやさしい感触。飲み物を注ぐときには、トクトクという心地よい音も聞かせてくれます。冷えたびんについた水滴もシズル感をそそります。また透明容器の安心感、さらに個性あるデザインによる高級感や存在感なども、おいしさにつながっています。

Q.ガラスびんの3Rについて

  • Q.ガラスびんのリデュース

    • Q.ガラスびんのリデュースとは
      何ですか?

      A.一般にリデュースとは発生抑制のことで、製品をつくる時に使う資源の量を少なくし資源を大切にすることです。ガラスびんのリデュースはガラスびんの厚みを薄くしガラスびんを軽くすることで、使用する資源を節減することです。
    • Q.ガラスびんが軽くなると、どうして
      環境にいいのでしょうか?

      A.ガラスびんを軽くし、つくるときに使う原材料を節減することで、天然資源を節約し、自然環境を保全することができるほか、次に挙げるような効果があり、リデュースはいいことずくめなのです。

      ・持ち運びが楽になります。

      ・製造や輸送に伴う燃料の節約になり、ひいてはCO2の排出を削減できます。

    • Q.ガラスびんはどのくらい
      軽くなったのですか?

      A.ガラスびんの軽量化の取り組みは、3Rという言葉が一般的に使われる以前のオイルショック(第1次オイルショック:1973年)をきっかけに、消費者の要望やニーズへの対応を図り、資源やエネルギーを節約するために開始されました。以降、中身メーカーとガラスびんメーカーの連携により、着々とびんの軽量化が進められています。

      軽量化について詳しく

      ガラスびんの軽量化を表す指標として『L値』があります。日本ガラスびん協会は、『L値』によって軽量化の度合いをレベルⅠからⅣまで分類しています。最も軽量度の高いレベルⅣのびんを超軽量びんと呼んでいます。
    • Q.どのような技術で軽くして
      いますか?

      A.薄くて軽く、なおかつ丈夫なガラスびんをつくるために、びんメーカーと中身メーカーとが協力し、次のような技術を研究・開発してきました。

      ・強さを維持するガラスびんの形状の解析・設計

      ・薄くて均質な厚みのガラスびんにするための金型の設計技術

      ・ガラスびん成形時のガラスと金型温度をコントロールする技術

      ・キズによる強度低下を防ぐためのさまざまなコーティング処理

      ・カレットの品質向上やガラスの均質化、泡の低減化といった良いガラスを作る技術

      ・低い強度のびんを排除する検査技術

    • Q.軽いびんも材質は
      同じですか?

      A.ガラスびんの原料は、軽いびんも重いびんも同じです。原料については、(Q&A「ガラスびんはどんな原料でつくられていますか?」を参照)を見てください。
  • Q.ガラスびんのリユース

    • Q.ガラスびんのリユースとは
      何ですか?

      A.一般にリユースとは再使用のことで、使用済の製品や部品を繰り返し使用することです。ガラスびんのリユースも使用したびんを洗って繰り返し使うことです。ガラスびんには、中身のにおいや味が移らず、細菌などが付着しにくく、容器の成分が溶出しないという特性があり、昔から洗って繰り返し使うリユースの仕組みがあります。
    • Q.リターナブルびんはどうして環境に
      いいのでしょうか?

      A.何度も繰り返し使用されるリターナブルびんは、原料や製造にともなうエネルギーを削減することができるため、1回だけ使われるワンウェイびんに比べて、資源を有効に活用でき、CO2排出量も削減できる環境に優しい容器です。回収率が高いほど、使用回数が多いほど、環境負荷は低くなります。
    • Q.リターナブルびんはどのように管理
      されていますか?

      A.使い終わって回収されたリターナブルびんは洗びん工程でアルカリ洗浄し、最後にきれいに洗い流します。衛生管理は万全です。洗浄後は、高精度の機械や人の目によってキズがないかをしっかりチェックし、安全なことが確かめられたガラスびんだけに中身を詰めています。このチェックの段階でキズが見つかったびんは、砕かれてカレットになり、ガラスびんの原料として再生利用されます。
    • Q.リターナブルびんにはどんなびんが
      ありますか?

      A.リターナブルびんは明治時代から使われてきており、現在、代表格の“一升びん”をはじめ、ビールびん、牛乳びんなど、日本にはさまざまなリターナブルびんがあります。
    • Q.Rマークは、どんなびんにつけられて
      いるのですか?

      A.Rマークは、日本ガラスびん協会が統一規格びんとして認定したリターナブルびんに刻印されています。このマークが刻印されたびんは、多くの団体にリターナブルびんとして使用していただけるように、デザイン(設計図)が公開されています。

      Q.さらに詳しく

      最近では「びん再使用ネットワーク」が日本ガラスびん協会と共同開発した超軽量リターナブルびん、「日本酒造組合中央会」の開発した清酒の300mlびん、環境省による南九州地域のモデル事業で開発された焼酎の900ml茶びん、清涼飲料向けのRドロップスびん(大和茶「と、わ(To WA)」、福井県池田町「いけソーダ」で使用)などが、Rマークびんとして注目されています。
    • Q.リターナブルびんは何回くらい
      使われていますか?

      A.牛乳びんは、30回以上繰り返し使えるといわれています。(2011月3月19日「我が国におけるびんリユースシステムの在り方に関する検討会(第4回)」一般社団法人日本乳協会発表資料「牛乳びん等のリユースシステムの現況」)
      ビールびんの使用回数については、以下をご参照ください。
    • Q.リターナブルの空きびんを販売店に
      返すとお金が返ってきますか?

      A.飲料びんやビールびんなどのリターナブルびんには、販売店に返すとお金が返ってくるという保証金制度の対象となっているものがあります。この保証金制度は統一的な制度ではなく、各メーカーが独自に設計し、運用しています。従って、すべてのリターナブルびんが保証金制度の対象となっているわけではありません。
      また、保証金制度対象のリターナブルびんでも、『リターナブルびんの保証金を商品代金に含める』といった統一したルールはなく、リターナブルびんの保証金の表記も取り扱いも各販売店が決めていますので、商品代金に保証金が含まれていて、びんを返すとお金が返ってくるかどうかは、販売店によって異なります。
      各ビールメーカーは保証金制度を設けているので、例えば大びん(633ml)や中びん(500ml)では1本につき5円の保証金がビールメーカーの出荷時に加算されています。ただし、保証金の扱いは上記のように販売店が決めているので、地域や販売店によっては行っていない場合があります。
      また、牛乳びんや一升びんに代表されるお酒のリターナブルびんには、この保証金制度はありません。
      ビールびんの保証金制度については、以下をご参照ください。
  • Q.ガラスびんのリサイクル

    • Q.ガラスびんは何にリサイクルされて
      いますか?

      A.一般にリサイクルとは廃棄物等を原材料に再生利用することです。ガラスびんは一度使った空きびんを細かく砕いてびんの原料やその他の用途に再び使われますが、リサイクルしても組成が変化したり、品質が劣化したりしないので、ほとんどはびんの原料として使われます。
      その他用途については、(Q&A「びん以外には何にリサイクルされていますか?」を参照)を参照してください。
    • Q.ガラスびんをリサイクルするとどうして
      環境にいいのでしょうか?

      A.第一に、けい砂・石灰石・ソーダ灰など、ガラスびんの主原料となる貴重な天然資源を節約でき、自然環境も保全できること。さらに、ガラスびん工場で原料を溶解窯で溶かす時間が短縮でき、燃料の使用量を削減することで、枯渇性資源を節約できるとともに、CO2排出量も削減できます。全ガラス量に対するカレットの使用比率を10%増加させると、ガラス溶解に必要なエネルギーを約2.5%削減できます(日本ガラスびん協会資料より)。また、原料であるソーダ灰や石灰石は溶解時にCO2を発生させることもあり、それらの原料起因のCO2排出量も削減でき、地球温暖化の防止対策にもつながります。
      ガラスは何回ガラスにリサイクルしても品質は変わりませんので、ガラスびんは何度でもガラスびんに生まれ変わることができます。
    • Q.色別に分けるのは
      なぜですか?

      A.ガラスの色は、ガラス原料に、主として金属酸化物を加えることで得られます。ガラスを溶解する時点の組成によって色が決まりますので、基本的に違う色のカレットを使うことはできません。従って、ガラスびんにリサイクルするためには、色が混ざらないように、無色、茶色、その他の色に分ける必要があります。

      さらに詳しく

      無色のカレットは無色のびんの原料に、茶色のカレットは茶色のびんの原料に使われます。青や緑、黒などその他の色のカレットは、それを90%以上使ったスーパーエコロジーボトルの原料として使われたり、一部茶色の原料として使われたりしますが、多くはその他用途(Q&A「びん以外には何にリサイクルされていますか?」を参照)の原料として使われます。
    • Q.ガラスびんはどのくらいリサイクル
      されていますか?

      A.ガラスびんがどのくらいリサイクルされているか表す指標をリサイクル率といいます。リサイクル率は、その年にリサイクルされた量をその年に国内に出荷された量で割った数値をパーセント表示したものです。当協議会は毎年、このリサイクル率を各データから計算し、推移をまとめています。

      さらに詳しく

      リサイクルされたびんの量は再商品化量といい、びん用のカレットとその他の用途に使われるカレットの量を合わせたものです。その年に国内に出荷されたびんの量は、びんの出荷量から輸出されたびんの量を引いて、輸入されたびんの量を足したものです。リサイクル率は以下の数式で表されます。
      ・リサイクル率=(再商品化量:びん用カレット利用量+その他用途用カレット利用量)÷(ガラスびん国内出荷量:出荷量-輸出量+輸入量)
    • Q.リサイクルされているガラスびんの内、
      どのくらいがびんにリサイクルされていますか?

      A.リサイクルされたガラスびんの内でどのくらいびんにリサイクルされたかを表す指標をびんtoびん率といいます。びんtoびん率は、びん用のカレット利用量(びん用途再商品化量といいます)をリサイクルされたびんの量(再商品化量といい、びん用カレット利用量とその他用途用カレット利用量を合わせた量のことです)で割った数値をパーセント表示したものです。当協議会は毎年、このびんtoびん率を各データから計算し、推移をまとめています。
      びんtoびん率は以下の数式で表されます。
      ・びんtoびん率=(びん用途再商品化量:びん用のカレット利用量)÷(再商品化量:びん用カレット利用量+その他用途用カレット利用量)
    • Q.カレットをびんの原料に使っても
      品質は変わらないですか?

      A.カレットはガラスびんを砕いたものです。それを溶解しても同じガラスに戻るだけで組成は変わらないので、カレットを使ってガラスびんをつくっても品質は全く変わりません。リサイクルすることで品質が低下することを“リサイクル劣化”といいますが、ガラスびんはリサイクル劣化を起こさないので、何回でもガラスびんにリサイクルできます。ガラスびんからガラスびんにリサイクルするように再び元の製品と同じ用途にリサイクルすることを水平リサイクルといいます。ガラスびんは何回でも水平リサイクルが可能な素材なのです。
    • Q.ガラス原料の内、カレットはどのくらい
      使われていますか?

      A.ガラス原料の内、カレットがどのくらい使われているか表す指標をカレット利用率といいます。カレット利用率は、びん用カレット利用量をびん用ガラスの溶解量(これを総溶解量といいます)で割った数値をパーセント表示したもので、ガラスびんの原料に占めるカレットの質量の割合を表しています。当協議会は毎年、このカレット利用率を各データから計算し、推移をまとめています。
      なお、カレット利用率90%以上のびんをエコロジーボトルと呼んでいます。
      カレット利用率は以下の数式で表されます。
      ・カレット利用率=(びん用カレット利用量)÷(総溶解量)
    • Q.原料に100%カレットを使って
      新しいびんをつくることはできますか?

      A.通常、ガラスびんは、カレットにけい砂・石灰石・ソーダ灰などの天然資源を混ぜてつくられますが、カレットだけでつくることも可能です。従って、「ガラスびん」から「ガラスびん」という高度な水平リサイクルでは、カレットの品質が大変重要なポイントになります。
    • Q.びん以外には何にリサイクルされて
      いますか?

      A.カレットをびん以外に利用することを他用途利用と呼んでおり、その他色のガラスびんの約7割が使われています。その代表的な例が全体の約4割を占める「造粒砂」で、砂の代わりに「路床・路盤材」や「土壌改良材用骨材」などに使われています。また、全体の3割程度は「グラスウール(ガラス短繊維)」で主に「住宅用断熱材」として使われています。その他に、多孔質にして「軽量発泡骨材」の特性を生かす用途開発も進んでいます。

Q.空きびんの排出について

  • Q.市町村ごとに排出ルールが違うのは
    なぜですか?

    A.市町村には容器包装リサイクル法で定められた分別収集・選別保管という役割がありますが、排出・収集ルールは市町村の固有事務なので、市町村ごとにルールを決めることができます。また、市町村によって選別施設の設備も異なっているのでその設備に合ったルールにすることも必要です。そのため、市町村ごとに排出ルールも違っています。
  • Q.使った後の空きびんはどのように
    排出すればいいですか?

    A.洗ってくり返し使うリターナブルびんは、主に販売店などのお取り扱い店に戻すのが基本ですが、自治体によっては分別収集の対象としていることもあります。他方、砕いて新しいガラスびんの原料として再生利用するワンウェイびんは、自治体の回収ステーションに出します。また地域によっては、スーパーマーケットなどの店頭で、空きびんを回収している場合もあります。
    なお、空きびんの排出方法は、それぞれの市町村により違いがありますので、自治体で発行しているパンフレットやポスター等で確認するか、自治体に直接問い合わせた方がよいでしょう。空きびんをすべて同じ回収コンテナに入れる方式や色別に分けて入れる方式など、さまざまですが、どの方式についても、排出の際に基本ルールを守ることが大切です。基本ルールとは、「キャップをとる・中をさっとゆすぐ・空きびん以外のものを混ぜない」です。排出ステーションは、空きびんが資源になるかゴミになるかの分かれ道です。きちんとルールを守りましょう。
  • Q.びんのキャップは
    どうしたらいいですか?

    A.お住まいの自治体の排出ルールに従って排出してください。アルミキャップや王冠などの金属性のキャップが付いたまま排出されると、ガラスびんをつくるときにそれらが溶けずに残り、ガラスびんの強度を低下させますので、金属性のキャップなどは外して排出していただくのが望ましいです。ただし、取れにくいプラスチック製のキャップ(ヒンジタイプなど)は無理に取ろうとすると危険ですので、取れない場合はそのまま排出してください。
  • Q.ラベルは取った方が
    いいですか?

    A.ラベルは、無理に剥がさなくて結構です。ラベルはカレット工場で取り除かれます。
  • Q.空きびんを排出するとき中を
    さっとゆすぐのはなぜですか?

    A.空きびんに中身が残っていると、リサイクルの過程で中身が腐敗し不衛生です。悪臭や虫の発生など、選別センターの環境に悪影響を及ぼします。家庭からカレット工場まで移動するまで衛生上の観点からカレットの汚れと臭いを避けることが望ましく、空きびんの排出時に先立ち、軽くゆすぐようご協力をお願いします。
  • Q.なぜ、びん以外のガラス製品を
    リサイクルに出してはいけないのですか?

    A.同じガラス製品の中でも、例えば耐熱ガラス製の鍋や皿などは、ガラスの原料や組成、溶解温度が異なります。耐熱ガラスやクリスタルガラスは、割れてしまうとびんガラスと見分けがつきにくく、分別はほぼ不可能です。もし、空きびんと混ざった場合、びんを生産する時に溶けずに残ってしまうため欠陥びんの原因になります。
    ガラスびんのリサイクルを円滑にするには、家庭などからの排出時点でしっかり分別することがとても大切です。
  • Q.化粧品びんや市販の薬品びんは
    リサイクルに出してもいいですか?

    A.従来、化粧品びんはいろいろな種類のガラスを使用していたため、ガラスびんとしてのリサイクルは困難でしたが、現在では同じ素材のガラスを使用しているため、乳白色びんを除いてリサイクルが可能になりました。ただし、資源として回収するかどうかは、それぞれの市町村によって異なりますので、自治体で発行しているパンフレットやポスター等で確認するか、自治体に直接問い合わせてください。なお、市販の薬品びんについては、リサイクル可能です。
  • Q.農薬や劇薬が入っていたびんは
    リサイクルに出してもいいですか?

    A.農薬や劇薬が入っていたびんは、リサイクルする際、有毒なガスを発生することがあり危険なので、出さないでください。これらのびんについては、お住まいの市町村の担当部署に排出方法を直接問い合わせてご確認ください。
  • Q.印刷びんはリサイクルに出しても
    いいですか?

    A.印刷びんはリサイクル可能ですが、資源として回収するかどうかは、それぞれの市町村によって異なります。自治体で発行しているパンフレットやポスター等で確認するか、自治体に直接問い合わせてください。
  • Q.ラムネびんのビー玉は取った方が
    いいですか?

    A.ビー玉も原料はガラスびんと同じですので、リサイクルできます。取る必要はありません。

Q.その他

  • Q.ガラスびんの再商品化と識別マーク

    • Q.容器包装リサイクル法とは
      何ですか?

      A.容器包装リサイクル法(容リ法)は家庭からごみとして排出される商品の容器や包装を再商品化(リサイクル)する目的でつくられた法律で、対象はガラスびん、PETボトル、紙製容器包装、プラスチック製容器包装、スチール缶、アルミ缶、飲料用紙容器(紙パック)、段ボールです。容リ法は、消費者には分別排出、市町村には分別収集・選別保管、事業者には再商品化(リサイクル)の役割分担を定めています。

      さらに詳しく

      制定は1995年12月で、その背景には、当時の『大量生産・大量消費・大量廃棄』による廃棄物最終処分場不足があり、そのために家庭ごみの約60%(容積比)を占める容器包装廃棄物の発生抑制・リサイクルするという緊急課題がありました。そして、その家庭ごみの約60%(容積比)を占める容器包装廃棄物のリサイクル制度の構築により、一般廃棄物の減量と資源の有効活用の確保を図る、すなわち、排出抑制・分別排出・分別収集・再資源化を図る目的でこの法律が制定されました。
    • Q.ガラスびんは再商品化義務の
      対象ですか?

      A.容器包装リサイクル法の対象である8素材(Q&A「容器包装リサイクル法とは何ですか?」を参照)の内、ガラスびん、PETボトル、紙製容器包装、プラスチック製容器包装の4素材が再商品化義務の対象と定められています。容器製造事業者、容器利用事業者は、自らもしくは委託して回収・再商品化するか、再商品化実施委託料を指定法人である公益財団法人日本容器包装リサイクル協会に支払い、再商品化を委託することで義務を履行できます。
    • Q.容器包装リサイクル法で定められた
      役割とは何ですか?

      A.消費者、地方自治体、事業者(容器包装製造事業者・容器包装利用事業者)には役割が定められています。
      ●消費者:分別排出の役割があります。居住する市町村の排出ルールに従って分別排出します。
      ●地方自治体(市町村):分別収集・選別保管の役割があります。家庭から排出される容器包装廃棄物を分別収集し、「分別基準」に適合するように選別し、保管します。
      ●事業者:再商品化(リサイクル)の役割があります。自らまたは委託して自らの容器包装を回収・再商品化するか、市町村が分別した容器包装廃棄物の再商品化を指定法人に再商品化委託費用を支払い委託します。
    • Q.資源有効利用促進法とは
      何ですか?

      A.資源有効利用促進法は、正式名称を『資源の有効な利用の促進に関する法律』といい、大量生産、大量消費、大量廃棄型の経済システムから循環型経済システムに移行するため、3Rのための対策を行うことによって循環型経済システムの構築を目指すことを目的として、平成13年4月に施行されました。
      この法律では、10業種、69品目を対象として、事業者に3Rの取組を求めています。
      ガラス容器製造業は『特定再利用業種』の対象となっており、再生資源又は再生部品の利用に取り組むことが求められています。具体的には、経済産業省の省令によって、カレット利用率(ガラスの原料に占めるカレットの質量の割合)の目標値が定められています。
    • Q.カレット利用率とは
      何ですか?

      A.カレット利用率は、びん用カレット利用量をびん用ガラスの溶解量(これを総溶解量といいます)で割った数値をパーセント表示したもので、ガラスの原料に占めるカレットの質量の割合を表しています(Q&A「ガラス原料の内、カレットはどのくらい使われていますか?」を参照)。カレット利用率は『資源の有効な利用の促進に関する法律』によって、その目標値が経済産業省の省令で定められています。現在は、2020年度までの目標値として75%が定められています。
    • Q.ガラスびんには識別表示マークは
      ありますか?

      A.消費者がごみを出すときの分別を容易にし、市町村の分別収集を促進するために、『資源の有効な利用の促進に関する法律』では、「指定表示製品」の製造、加工または販売の事業を行う事業者(製造を発注する事業者を含む)に対して、統一的な表示の標準を示して、その遵守を求めています。
      「指定表示製品」に該当する容器包装は、飲料用のスチール缶とアルミ缶、食料品・清涼飲料・酒類のPETボトル、プラスチック製容器包装、紙製容器包装で、これらには識別表示マークをつける義務があります。
      ガラスびんは、「指定表示製品」に該当していませんので、識別表示マークをつける義務はないため、識別表示マーク自体がありません
      なお、飲料用紙容器(紙パック)、段ボールには、法的な表示義務はありませんが、分別を分かりやすくするために自主的に識別表示マークを付けています。
    • Q.このマークは、ガラスびんの
      識別表示マークですか?

      A.これは、当協議会のシンボルマークです。識別表示マークではありません。
  • Q.自主設計ガイドライン

    • Q.ガラスびんに自主設計ガイドラインは
      ありますか?

      A.ガラスびんの3Rを推進するために、当協議会は2007年9月に「3Rのためのガラス容器自主設計ガイドライン」を策定しました。その後、改訂し、現在は、2014年11月の改訂版を使用しています。