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リデュース

ガラスびんのリデュースは ガラスびんの厚みを薄くし、
びんを軽くすること。
環境負荷も軽くしています

3Rの中で最優先されるリデュースとは、ものを作る時に原料を減らして資源を節約することです。
ガラスびんは厚みを薄くし軽量化することで
資源の節約に加え、原料を溶かすためのエネルギーの節約や
製造時のGHG*排出量の削減にもつながり、
さらに軽くなったことで輸送効率も向上するなど、環境負荷を軽減しています。

びんをリデュースすると
いいことがある

大切な天然資源の節約
軽量化による
使用原料を削減
省エネルギー
軽量化で製造・輸送
での使用量削減
気候変動の抑制
製造・輸送時の
GHG*排出量を削減

*GHG(Greenhouse Gas)=温室効果ガス 地球温暖化の原因となるCO2(二酸化炭素)、
CH4(メタン)、N2O(亜酸化窒素)、フロンなどをいう。

製びん技術の向上で、軽量化が実現。
50%軽くなったガラスびんも登場。

ガラスびんの軽量化はガラスの肉厚を薄くすることで可能となりますが、安全に使用するための強度維持は大前提です。そのためには製造工程でのすべての技術を向上させることが不可欠です。原料の大半を占めるカレット中の異物除去や泡の低減化などによる品質の良いガラスをつくる溶融技術、適正なガラスの厚みや最適な形状をシミュレーションする設計技術、ゴブ*形状の最適化や温度の安定化による肉厚を薄くする技術、表面処理による強度を低下させない技術、強度が規格に達しないガラスびんを排除する検査技術などを向上させ、安全で薄くて軽いガラスびんを実現しており、50%以上も軽くなったびんも登場しています。

*ゴブ:ガラスびんを成形する前に溶融された
ガラスを所定の重さにカットした状態のこと

ジャムびん(35%軽量) イメージ

ジャムびん

牛乳びん(50%軽量) イメージ

牛乳びん

ガラスびんの軽量化事例

びんの種類 従来軽量化後 軽量化実績
ビール 633ml 605g475g 130g(21%)
ビール 500ml 470g380g 90g(19%)
酒類 720ml 420g256g 164g(39%)
ワイン 720ml 324g284g 40g(12%)
牛乳 200ml 244g122g 122g(50%)
びんの種類 従来軽量化後 軽量化実績
ジャム 300 173g112g 61g(35%)
調味料 900ml 530g305g 225g(42%)
食酢 500ml 230g169g 61g(27%)
インスタントコーヒー 90g 297g237g 60g(20%)
ドリンク剤 100ml 120g98g 22g(18%)

※ガラスびん3R促進協議会資料

主な軽量びん

  • ワインびん イメージ

    ワインびん

  • ジュースびん イメージ

    ジュースびん

  • 調味料びん イメージ

    調味料びん

  • 清酒びん イメージ

    清酒びん

  • ジャムびん イメージ

    ジャムびん

  • 牛乳びん イメージ

    牛乳びん

世界トップレベルの軽量化を実現した、
超軽量びんも誕生。

ガラスびんのリデュースが進む中、一層軽量化された超軽量びんも生産されています。超軽量びんとは、日本ガラスびん協会が定義した軽量度指数L値が0.7未満のびんのことで、世界でも最高水準の軽さです。また、この超軽量びんでも、規格を統一したRマークびんが生産されており、リデュースとリユースを兼ね備えたびんとして活躍しています。

L値=0.44×ガラスびん質量(g)÷満量容量(ml)0.77
グラフ

出典:日本ガラスびん協会

びんの表面をコーティングすることで
傷がつきにくく、
割れにくくなり、
リユースに対応。

ガラスびんの軽量化で、傷や割れからびんを守るために重要になるのがコーティングの技術です。とくに、洗って何度も繰り返し使われる牛乳びんは、洗浄ラインや充填ラインで、びん同士が接触した際の衝撃を和らげるために、表面に樹脂コーティングをしています。樹脂コーティングにより、すり傷はほとんどなく、びんの強度も変わらないことが確かめられています。また、使用しているコーティング材は安全性が確認されており、人体に影響がありません。

樹脂コーティング イメージ

軽くて持ちやすいびんもあります。

軽量化により、どなたでも持ちやすくなります。 実際に、ユニバーサルデザインの考えにより設計された軽くて持ちやすいデザインのびんもあります。

軽くて持ちやすいびん イメージ

ガラスびんの軽量化は半世紀前から。
1本当たりの単純平均重量は
半分以下に。

ガラスびんの軽量化の取り組みは、いち早く今から50年近く前のオイルショックを契機に、消費者の要望やニーズへの対応を図り、資源やエネルギーを節約するために開始しました。以後、中身の保護を前提に薄肉化の限界を見据え、軽量化に取り組み、現在では単純平均重量で1972年の半分以下の重量となっています。