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リユース

ガラスびんのリユース ガラスびんはリユースに最適。
リターナブルびんは、
最も環境にやさしい容器

洗って何回も繰り返し使うびんのことを「リターナブルびん」といいます。
ガラスびんには、100 年以上も前からリユースの仕組みがあり、
ビールびん、一升びん、牛乳びんなどが、リターナブルびんとして繰り返し使われてきました。
消費者のライフスタイルや流通の変化等で、繰り返し使えない容器が増えていますが、
リターナブルびんは、環境にやさしい容器として、その長所が見直されています。

びんをリユースすると
いいことがある

大切な天然資源の節約
ガラスびんの原料は天然資源です。びんを繰り返し使うことで、びんを製造する時に使う天然資源を節約できます。
省エネルギー
ガラスびんの製造では、溶解炉(窯)で原料を溶かす際などに、たくさんのエネルギーが必要です。びんを繰り返し使うことで、びんを製造する時に使うエネルギーを削減できます。
気候変動の抑制
びんを繰り返し使うと、地球温暖化の原因として考えられているGHG*の排出量を大幅に減少させることができます。
廃棄物削減
びんを繰り返し使うことで
使い捨てを削減

*GHG(Greenhouse Gas)=温室効果ガス 地球温暖化の原因となるCO2(二酸化炭素)、
CH4(メタン)、N2O(亜酸化窒素)、フロンなどをいう。

リターナブルびんは、
環境に最も優しい容器として
見直されています。

ガラスびんは化学的に安定し、酸や有機溶媒などに侵されにくく、長期の使用に耐え、内容物の香味や成分を吸着せず、容器の成分の溶出もなく、細菌などが付きづらいため、内容物の保護・保存に最適な容器であるとともに、日常使用される容器の中で唯一リユースが可能な容器です。何回もくり返し使用できるリターナブルびんは長い歴史の中で活躍してきましたが、環境に最も優しい容器として見直されています。

温室効果ガス排出量の削減効果は、
繰り返し使用する回数に比例。

リターナブルびんはきちんと洗浄すれば何回でも繰り返し使用できます。リユースすることで、その都度ガラスびんを製造する必要がなくなり、新びん製造量の減少とそれに伴うGHG排出量が削減でき、天然資源、エネルギーの節約、GHG排出量・ごみ排出量の削減に繋がります。洗びんの環境負荷は新びん製造よりも少ないため、リユース回数に比例して環境負荷は小さくなります。例えばビール500ml のリターナブルびんでは、20回使用した場合とリサイクルせずに使い捨てた場合とを比較すると、約77%も温室効果ガスの排出量を削減できます。

500mlびんGHG排出量比較
(回転数シミュレーション)

リサイクルなしを100とした場合の排出量
500mlびんGHG排出量比較 イメージ

主なリターナブルびん

  • 一升びん イメージ

    一升びん

  • ビールびん イメージ

    ビールびん

  • 焼酎びん イメージ

    焼酎びん

  • 清酒びん イメージ

    清酒びん

  • 清酒びん イメージ

    清酒びん

  • 牛乳びん イメージ

    牛乳びん

リターナブルびんは、
買ったところに戻すのが基本。
分別収集を行っている自治体もあります。

リターナブルびんが、繰り返して使われるためには、きちんと返却されることが大切です。生協や宅配牛乳のように、商品配達時に空きびんを回収しているところもありますが、買ったところに戻すことが基本です。リターナブルびんを回収している販売店や、町会の集団回収も利用しましょう。ビールびんは、空きびんを販売店に戻すと保証金が返ってくる「容器保証制度」があり、これによりほぼ100%が回収され再使用されます。また、一部の自治体では、空きびんの品質を維持した状態で回収し、その中からリターナブルびんを選別して再使用につなげているケースもあります。

資源化センターにおける
リターナブルびんの抜き取り

市区町村により収集された空きびんは資源化センターに運ばれて、選別されます。リターナブルびんを一緒に収集した場合には、最初の段階で、ていねいに抜き取って割れないようプラスチックのケースに入れて保管されます。

資源化センターにおけるリターナブルびんの抜き取り イメージ

選別時に、リターナブルびん(生きびん)を抜き取ります。

資源化センターにおけるリターナブルびんの抜き取り イメージ

抜き取ったリターナブルびん(生きびん)はプラスチックケースに入れて保管します。

リターナブルびんを
単独で収集する市区町村もある

リターナブルびん(生きびん)をワンウェイびん(雑びん)と分けて、びん単独で収集している市区町村もあります。例えば、リターナブルびん単独の指定集積場所で月1回程度の収集を行ったり、自治会などで設置した集団回収ステーションで資源扱いの素材とともに収集するなどです。お住まいの市区町村の広報などを調べるとわかります。

リターナブルびんを単独で収集する市区町村 イメージ

リターナブルびん(生きびん)を種類と色別に分別収集したトラック荷台

リターナブルびんを単独で収集する市区町村 イメージ

指定の集積場所

ガラスびんリユースの流れ

ガラスびんリユースの流れ イメージ

洗びん工場の流れ

経験と工夫で培った洗びん品質で、
リユースシステムを支えています。

使用済みのリターナブルびんはP箱*に入れられ、自治体、小売店と協力し、回収・選別・洗浄等を担う専門業者(びん商)を経由して回収されます。洗びん工場では、丁寧な洗浄を行った後、検査工程を経て新品と同じくらいきれいなリターナブルびんに戻ります。

*P箱=プラスチック製搬送用通い箱

洗びん工場の流れ イメージ
びんの流れ
P箱の流れ
1
ライン投入

びんをP箱から取り出し
コンベアに流す

ライン投入 イメージ
2
洗びん

温度調整をしながら約30分
かけてびんを洗浄する

洗びん イメージ
3
自動検査機

びんの欠けや傷、ラベルが
残っているものを除去する

自動検査機 イメージ
4
目視検査

細部にわたり目視で確認
し不良品を取り除く

目視検査 イメージ
5
洗函(P箱洗浄)

洗函前に残ラベルをチェッ
クしてP箱を洗浄する

洗函(P箱洗浄) イメージ
6
目視検査

洗函後にP箱を目視で
確認

目視検査 イメージ
7
箱詰め

検査を終えたびんを、
洗浄済みのP箱に詰める

箱詰め イメージ
8
出荷

倉庫で保管(洗浄後のびん入りP箱)された後、
トラックに積み込み出荷する

出荷 イメージ
出荷 イメージ