空きびんの他用途利用例
ガラスびんの特性を生かして
多彩な分野で実用化が
進んでいます
容器包装リサイクル法では、空きびんの分別基準として、
「無色」・「茶色」・「その他の色」に区分されていることと定められています。
「無色」と「茶色」は、ほぼ100%をびんの原料に再生利用されていますが、
「その他の色」の一部は、びん以外の用途に再生利用されています。
ガラスびんの再生原料に適さないものは、びん以外の「他の用途」に再生利用されることで、
回収したガラスびんはすべてリサイクルされ、しかも国内で完結しています。
路床・
路盤埋戻用砂・
骨材
海砂や川砂の代替品として、路床や路盤などにカレットが使用されています。貯留浸透層への利用は、通常の砂に比べて雨水を貯めておくことができ、洪水の抑制につながります。またカレットを袋詰めにして、建築現場の基礎材料として使用している事例もあります。
ガラス
短繊維
ガラス短繊維とは、溶かしたガラスを遠心力や高温高速の炎で吹き飛ばして、直径数ミクロンの細い繊維にしたもので、綿のような形状になるため、グラスウールとも呼ばれ、住宅用断熱材に使用されています。主原料は板ガラスのカレットですが、びんカレットも使われています。
その他
窯業用材
色とりどりのビー玉やおはじきの原料としても、その他のガラス製品と一緒に空きびんが利用されています。どちらもカレットを窯で溶かして、棒状に伸ばし、それを小さく切ってつくります。また、空きびんを溶かして、食器や花瓶などのガラス工芸品をつくっている工房もあります。
舗装用砂・
骨材
アスファルト舗装に使われる砕石や砂の一部をカレットに置き換えることができ、表層部にカレットを利用することにより、路面が光を反射して視認性が向上します。またエポキシ樹脂を混合して利用するカラー舗装は、ガラスの色調を生かして美しい景観を演出することができます。
軽量発泡
骨材
軽量発泡骨材とは、空きびんをパウダー状に粉砕して貝殻などの発泡材と混ぜて、700℃~1000℃の高温で焼成してつくる多孔質の骨材です。軽くて強度があり保水性があるため、土壌改良剤としても使用されています。また踏むと音がすることから、防犯材としても利用されています。