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へ〜!なるほど!そうだったんだ!
ガラスびんをより知ってもらえる情報です
その3【ガラスびんの体の名前】
ガラスびんはその場所によって呼び分けるように名前がついています。上から順に、口、首、肩、胴、裾、底(尻とも)という具合です。普通のびんには手はありませんが、大きなびんにハンドルが付いたものでは把手(とって)と呼ばれる手がある場合もあります。目鼻耳足はない…と思います。
口の一番上の平滑な部分は天面とも言われます。王冠で栓をするびんなどでは口の上の部分をリップ(唇)とも呼びます。ただしその下の少し膨れた部分はほっぺではなく、鏑(カブラ)と呼びます。他に珍しいものではびんの裾の部分に小さなへこみがあるものもあります。びんの回転位置を一定の方向にするためのへこみで、センタリングスポットもしくはディンプル(えくぼ)といいます。ウイスキーびんなどでよく見られました。
体の場所の呼び名ではないですが、口の部分にはスカートと呼ばれる場所もあります。いろいろなびんを見て調べて見ましょう。
その2【ガラスびんの名札】
びんの底や裾にはいろいろな情報が見られます。びんを生産した会社・工場が分かる記号、生産した金型の番号数字、製品によっては生産した時期が分かる記号などです。この記号で、どこの誰につくられたか、どの金型でつくられたか、いつごろつくられたかなどが分かります。これによってびん一本一本の歴史を追跡することができ、びんの品質保証に役立てられます。金型の番号は数字の他に、バーコードやドットコードと呼ばれるものが刻印されている場合もあります。検査機が、ある規則に従ってこれを番号に読み替えて他の品質情報と紐づけられます。
日本ガラスびん協会のホームページには生産会社・工場の記号の一覧が載っています。これを見ればガラスびんがどこでつくられたのかが分かります。
http://glassbottle.org/about/factory/
注:このほかにもいくつかのびん会社の識別記号があります。
その1【びんビール】の
王冠栓のひだはいくつ?
ビールびんの王冠栓のひだ(スカートといいます)の数は21個です。このひだの数は世界共通です。
円形は力学的に3の倍数で支えると安定するのですが、18個では締めつけが弱くてすぐに外れてしまい、24個では強すぎて開けにくいため、21個が定着しました。なお特大びんの王冠のひだは24個で、栓抜きも特大びん用のものがありました(特大びんはすでにありません、残念!)。
王冠栓が普及したのは、ガラスびん製造の機械化により、びんを安定した寸法でつくれるようになったからです。びんの高さや口部の形状のばらつきが少なくなったので、王冠栓がしやすくなったのです。それ以前はびんの寸法が多少不ぞろいでも栓ができるコルクの栓が多く使われていました。