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ガラスびんの軽量化事例

食料Foods

アヲハタ まるごと果実
250gシリーズ

アヲハタ株式会社

アヲハタ まるごと果実  250gシリーズ 軽量化後 画像アヲハタ まるごと果実  250gシリーズ 軽量化後 画像
アヲハタ まるごと果実  250gシリーズ 従来品 画像像アヲハタ まるごと果実  250gシリーズ 従来品 画像像

2022年軽量化
リニューアル実施

びんの質量

キャップ・ラベル中身を含まない1本当たりの質量

約40%の軽量化

従来びん
びんの胴回り235mmびんの胴回り235mm
軽量びん
びんの胴回り220mmびんの胴回り220mm
びんの高さ
91mm
びんの高さ
89mm

デザインへこだわりながら、
ガラス使用量約40%削減。
今後も軽量化と強度の
さらなる追求は終わらない

「アヲハタ まるごと果実」は、果実と果汁で作ったフルーツスプレッドです。2012年の発売以来、みずみずしい果実感が好評をいただいており、お客様のSDGs に対する意識が高まる中、発売10周年となる2022年のリニューアルでは配合・製法を見直しフルーツのおいしさをより高めるとともに、びんを軽量化し環境負荷を低減した容器へ変更しました。長年お客様に親しんでいただいている商品ですので、全体のフォルムやデザインイメージの維持などを意識しながら最大限軽量化が可能な形状を検討。ボリューム感が損なわれないよう胴径を細くすることで、びんの高さやラベルサイズをほとんど変えることなく大幅な軽量化を実現しました。これによりガラス使用量を約40%削減、びん製造時のCO2排出量も約40%削減。さらに胴径を細くしたことで商品がより握りやすくなりました。びんの軽量化によりパレットへの積載数も増やすことができ輸送効率も向上しました。
びんは資源循環の面で環境にやさしく、保存性も高い容器です。加えて、高い透明感やツヤ感など情緒的な面からもびんならではの上質なイメージがあります。今後もさらなる軽量化と強度(安全性)の向上や内容物の取りやすさの向上などに取り組みたいと考えています。

スドージャム
たっぷり590シリーズ

株式会社スドージャム

スドージャム たっぷり590シリーズ 従来品 画像スドージャム たっぷり590シリーズ 従来品 画像
スドージャム たっぷり590シリーズ 軽量化後 画像像スドージャム たっぷり590シリーズ 軽量化後 画像像

びんの質量

キャップ・ラベル中身を含まない1本当たりの質量

従来びん
245g
軽量びん
220g
びんの高さ
108.3mm
びんの高さ
111.5mm

キャップの開けやすさに
配慮したリニューアルにともない
25gの軽量化を実現 

株式会社スドージャムは、ジャム専業メーカーとして半世紀以上にわたり、世界各国からジャムに最適な果物を厳選し、その魅力を最大限に引き出しています。
たっぷり使える、うれしいサイズの「たっぷり590」は、いちごジャム、マーマレード、ブルーベリージャムの3種類で、2013年の秋にリニューアルした商品です。従来の商品名は「たっぷり600」で、内容量は600gでした。
リニューアルのきっかけは、「キャップが開けづらい」というお客さまの声に対応したもので、女性やご年配の方でも開けやすいように、びん口部の径を82mmから70mmに変更。それにともないびんの重量を245gから220gへ約10.2%軽量化しました。これにより、お客さまの使いやすさが向上し、さらに流通における持ち運びの負荷も軽減されています。また、いちごジャムとマーマレードの2品について、糖度を65度から63度へ下げ甘さ控えめとし、お客さまの健康志向にも応えています。
このリニューアル前は、既製の一般びんを使用していましたが、今回オリジナルのびんへ変更され、びんの形状は口径だけでなく高さや肩部のラインなどが若干変化しました。ジャムびんらしいシンプルな広口びんのデザインは、従来びんを踏襲しており、見た目には、ほとんどその変化がお客様に気付かれないようなリニューアルとなっています。
このびんの軽量化による効果※としては、年間75万本当たりで算出すると、10トントラック2台分に相当する19トンの軽量化につながります。また製造エネルギーについては、18L灯油缶125缶分に相当する20百万kcalが削減され、さらにCO2排出量が19トン削減されることが試算されており、びんの軽量化により、環境負荷が大きく軽減されることが期待されています。株式会社スドージャムでは、今後、「たっぷり830」のびんについても軽量化を検討しています。

※東洋ガラス株式会社によるデータ

カスタードプリン
(170g)

モロゾフ株式会社

カスタードプリン(170g) 画像

びんの質量

キャップ・ラベル中身を含まない1本当たりの質量

従来びん
150g
軽量びん
140g
びんの高さ
78.5mm
びんの高さ
78.5mm

お客様の「ガラス容器は重い」
と言う声に応えて
ガラスびんの軽量化を実施

発売以来変わらず卵の力で固めたモロゾフ株式会社のカスタードプリンは、50年以上も親しまれてきました。当初は、喫茶店のメニューとして陶器を使用し、一つ一つ手作りしていました。それが評判になり大量生産することになり容器を模索したところ、ライン生産でむらなく均一に焼けるガラスびんが採用されることになりました。以後、ガラスびんの大きな形状の変化は2012年の軽量化で5回。マイナーチェンジを含めれば計7回になりますが、びんにこだわり続けており、まさにモロゾフのカスタードプリン・イコール・ガラスびん!となっています。
ガラスびんを軽量化した理由は、お客様の「ガラス容器は重い」と言う声が多いことからで、さらにカスタードプリンが24個入りで販売店に納品される際の作業性も考慮しています。軽量化をする際には、口部の肉厚を薄くすることでびんの重心が変化してしまい、ライン適正を合わせるために試作品によるテストを繰り返し実施。結果として工場のラインを変えずに肉厚のバランスをとることができました。また、カスタードプリンびん550万本当たり61百万kcalのエネルギー削減、55トンのCO2排出量削減など、環境負荷の低減効果も算出※されています。

※東洋ガラス株式会社によるデータ

アヲハタ 55ジャム
(165g・170g)

アヲハタ株式会社

アヲハタ 55ジャム(165g・170g) 画像

軽量びん:
小型びんUD170

小型びんUD170

びんの質量

キャップ・ラベル中身を含まない
1本当たりの質量

従来びん
120g
軽量びん
102g
現行びん
107g ユニバーサルデザイン
びんの高さ
84.7mm
びんの高さ
84.6mm
びんの高さ
84.0mm

デザイン性と機能性を兼ね備えた
ジャムびんを追求し、
軽量化へのさらなるチャレンジは続く。

アヲハタ株式会社では、人にも環境にもやさしい取り組みということで、「アヲハタ55 ジャム」のびんについて、1990年頃からユニバーサル化とともに軽量化を進めてきました。従来120gだったびんを、2007年には102g までの軽量化を達成しました。
さらに2013年には、テーブルに置いて可愛くやさしい雰囲気で使いやすいデザイン性と機能性の両方のニーズに対応して、びん上部を多面体形状にリニューアルしました。これにより、洗練されたイメージとともに握りやすさと開けやすさを実現しています。
多面体のデザインを追求しながら、びんの軽量化も追求することは非常に難しく、昨年のリニューアルでは質量的には107gと若干重くなっていますが、アヲハタ株式会社では今後もガラスびんメーカーと連携して、びんの軽量化にチャレンジしていく考えです。
びんの軽量化を継続していく上で、びんの成形精度の向上に加えて、ジャムの充填ラインの改善や流通に出てからの衝撃を緩和するための包装設計など、さまざまな配慮が進んでおり、さらなる軽量化が期待されます。

ネスカフェ エクセラ
(100g)

ネスレ日本株式会社

ネスカフェ エクセラ(100g) 画像ネスカフェ エクセラ(100g) 画像

びんの質量

キャップ・ラベル中身を含まない1本当たりの質量

従来びん
310g
軽量びん
250g
びんの高さ
156.5mm
びんの高さ
167.9mm

びん口部を軽くし、底部に丸みをつけて
びん底部の肉厚が均一になるよう工夫し
60gの軽量化を実現

商品について

やや深煎りで豊かな香りとコクのある味わえるソリュブル(可溶性)インスタントコーヒー。冷たい水や牛乳にも溶けます。

軽量化について(工夫した点など)

キャップ上下幅(=びん口部上下幅)を短くし、びん口部を軽くし、また底部に丸みをつけてびん底部の肉厚が均一になるよう工夫しました。

ネスカフェ ギフトセット
(451ml)

ネスレ日本株式会社

ネスカフェ ギフトセット(451ml) 従来品 画像ネスカフェ ギフトセット(451ml) 従来品 画像
ネスカフェ ギフトセット(451ml) 軽量化後 画像ネスカフェ ギフトセット(451ml) 軽量化後 画像

びんの質量

キャップ・ラベル中身を含まない1本当たりの質量

従来びん
297g
軽量びん
237g
びんの高さ
141mm
びんの高さ
141mm

外観を変更せずに軽量化することを目指し、
成形条件の調整によって
60gの軽量化を実現

商品について

豊かな香りとコクで人気のブレンドを贅沢に詰め合わせた、バラエティ豊かなコーヒーギフトのベストセラーです。ギフトセットの中身にはさまざまなバラエティがありますが、使用されるびんは大きさが統一されており、中身の組み合わせが変わってもセット自体の基本仕様は変えなくても済むように工夫されています。インスタントコーヒー用のびんとクリーミングパウダー用のびんの両方が軽量化されました。

軽量化について(工夫した点など)

外観を変更せずに軽量化することを目指し、ガラス粗型、プランジャー(中間成形品を作製するための棒状金型)のみを変更し、成形条件の調整によって軽量化を実現しました。