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ガラスびんの軽量化事例

清酒Sake

大関 ワンカップミニ
(100ml)

大関株式会社

大関 ワンカップミニ(100ml) 画像大関 ワンカップミニ(100ml) 画像

びんの質量

キャップ・ラベル中身を含まない1本当たりの質量

従来びん
95g
軽量びん
88g
びんの高さ
84mm
びんの高さ
84mm

飲みきりサイズのニーズに応え、
口部の厚みは変えずに、
胴部と底部の厚みを減らして軽量化

「ワンカップ大関」が発売されたのは今から50年以上前、前回の東京オリンピックが開催された1964年のこと。清酒容器の主流が一升びんだった時代に、手軽さと利便さを前面に、機能的なデザインを重視して、若者をターゲットに開発されました。それから四半世紀後の1989年、「ワンカップミニ」は、お客さまの飲みきりサイズへのニーズに対応して登場。上撰の「ワンカップミニ」と佳撰の「ワンカップライトミニ」でスタートしました。さらなる手軽さとリーズナブルな価格で人気商品となり、安定した需要があります。現在は「ワンカップミニ大吟醸」とともに、2アイテムで展開しています。
「ワンカップ大関」のラインナップのうち、180ml、200ml、270mlのびんについては、2010年に軽量化を実施し、その時点で「ワンカップミニ」については、ライン適性を考慮して軽量化を見合わせていましたが、2016年に新しい充填ラインに合わせて、95gから88gへの軽量化を実現しました。
びんの軽量化の大きな目的は環境への配慮で、びんの肉厚を薄くし、輸送エネルギーを低減させることで、CO2排出量の削減を目指しました。また年間600万本の生産に当たり約43トンの軽量化となり、製造する際の資源の節約にもつながっています。
「ワンカップミニ」のびんの軽量化において苦労した点は、入り味線のバランスでした。充填ラインの能力が大幅にアップして、充填速度が速くなったため、入り味線が高過ぎるとびん口からこぼれてしまい、また低過ぎると商品としてのイメージがよくないということで、ちょうどよい入り味線にするために、びんの肉厚の削ぎ方について試行錯誤を繰り返しました。
今回の軽量化では、主に胴部と底部の肉厚を減らし、口当たりに配慮して口部の厚みそのままで、飲み心地は変わらず。高さも84mmのまま変更なしで、見た目には従来びんと変わらない形状となっています。

月桂冠 エコカップ
(210ml)

月桂冠株式会社

月桂冠 エコカップ(210ml) 画像月桂冠 エコカップ(210ml) 画像

びんの質量

キャップ・ラベル中身を含まない1本当たりの質量

従来びん
155g
軽量びん
129g
びんの高さ
125mm
びんの高さ
125mm

商品コンセプトは、
エコロジー(環境配慮)と
エコノミー(経済性)のダブル「エコ」

「エコカップ」は、従来のカップ酒(200ml)の容器より17%の軽量化を実現。同時に容量を10ml増量しながら、価格は従来のカップ酒と同じに据え置きました。エコロジー(環境配慮)とエコノミー(経済性)のダブル「エコ」をコンセプトに、「エコカップ」と名付けられました。129gは、同クラスのカップ酒で最軽量です。
「エコカップ」の開発でもっとも苦労したのは、自動販売機での落下にも耐えられる強度の維持でした。びんの製造の精度を追求し、テストを何度もくり返した結果、26gの軽量化に成功しました。
2011年に放映されたTVコマーシャルでは、「エコカップ」の軽さを楽しくアピールしています。またラベルの裏面には、びんの軽量化により年間CO2排出量が約260トン削減されることなど、環境にやさしい「エコカップ」を紹介するメッセージが記載され、透明なびんを通して読めるようになっています。この「エコカップ」が最小限の資源で最大限の環境メッセージを発していることが高く評価され、コマーシャルパッケージの優秀性を競う「ジャパン・パッケージング・コンペティション」において、2011年4月、最高賞の“経済産業大臣賞”を受賞しています。

月桂冠 キャップエース 上撰
(180ml)

月桂冠株式会社

月桂冠 キャップエース 上撰(180ml) 画像

びんの質量

キャップ・ラベル中身を含まない1本当たりの質量

従来びん
130g
軽量びん
123g
びんの高さ
113.5mm
びんの高さ
113.5mm

ガラスびんの形状は変えずに
ガラスの量を削減することで軽量化。
コーティングを施し
強度劣化を抑制しています

商品について

キャップがそのままお猪口になり、ハンディサイズで行楽などに好適です。
1969年発売以来のロングセラー商品です。

軽量化について(工夫した点など)

ガラスびんの外形形状は変えずに空寸容量を増やし、その分、ガラスの量を削減することで軽量化しました。
ガラスびんの外表面に傷が付き難くなるコーティングを施すことで、その後の傷付きを防止し、強度劣化を抑制しています。(1996年軽量化)