ガラスびんの軽量化事例
飲料
- ポッカサッポロ キレートレモン(155ml)シリーズ
- アサヒビール アサヒシロップ
- 明治屋マイレモン・明治屋マイライム
- コカ・コーラ ゼロ
- キリンレモン 小びん
- キリン オレンジ きりり
- キリン タンサン 小びん
キレートレモン
(155ml)シリーズ
ポッカサッポロフード&ビバレッジ
株式会社
2024年びんの軽量化リニューアル実施

びんの質量
キャップ・ラベル中身を含まない1本当たりの質量
- 従来びん
- 軽量びん
- びんの高さ
- びんの高さ
発売当初からの緑色エコロジーボトルを、
容器の形状やイメージを変えることなく軽量化。
ユーザビリティ向上と循環型社会の実現へ向けて取り組んでいます
レモンの健康価値を届けたいという想いから発売されたキレートレモン。レモン1個分の果汁がつまった「キレートレモン」をはじめ、クエン酸が入った「キレートレモン クエン酸2700」、レモン由来モノグルコシルヘスペリジンが入った「キレートレモン MUKUMI」など、レモンのおいしさとともに健康感が体感できる商品が揃っています。
キレートレモンは2001年の発売当初から緑色エコロジーボトルを使用しており、シリーズ化を図りながら今ではキレートレモンのブランドアイデンティティとして、お客様にも認識いただいています。
現代の課題として脱炭素社会、循環型社会への対応が求められる中、容器包装においてもCO2排出量削減やお客様のユーザビリティ向上を目的として、びんの軽量化に取り組みました。その結果、お客様にご好評をいただいている今までの容器の形状やイメージを変えることなく、びん1本あたりの重量約11g、約6.7%の軽量化を実現。また、2024年度実績*として、びんの製造時におけるCO2削減量248t、びんの輸送時におけるCO2削減量19t、合計267tのCO2削減の効果が表れています。
キレートレモンの緑色ボトルは遮光性の効果もあり商品の品質保持に役立っています。ガラスびんは、この品質保持に優れた特性とともに、環境性能に期待できる容器です。引き続きキレートレモンのアイデンティティを大切にしながら、さらにお客様に愛されるために、そして今後の循環型社会の実現のためにも、3Rを推進します。
※日本山村硝子株式会社調べによる
アサヒシロップ
(600ml)シリーズ
アサヒビール株式会社

びんの質量
キャップ・ラベル中身を含まない1本当たりの質量
- 従来びん
- 軽量びん
- びんの高さ
- びんの高さ
飲食店で好評のサワーの割材「アサヒシロップ」
約19.6%の軽量化による『超軽量びん』でCO2排出量を約19.6%削減。
強度とデザイン性と環境性能を満たした容器を実現しました。
アサヒシロップは、業務用の「樽ハイ倶楽部(樽)」をベースに、お客様の幅広い嗜好に合わせてサワーを楽しめる割材です。スッキリ爽快な飲み口は飲食店からもご好評をいただいています。
今回、グループ内でのパッケージ資材軽量化推進のため、ガラス使用量が多く軽量化の余地の大きかったアサヒシロップ600mlびんを選定し、開発をスタート。当初から技術の最先端を目指し、ハードルの高い『超軽量びん』での実用化を目論み、280.0gから 225.0gへ約 19.6%の軽量化を実現しました。その過程では軽量化によるびんの強度の低下を想定し、びんとして必要な強度や充填ラインでの適性の検証のために丁寧な評価が必要となりました。
充填ラインでは、パストル工程(温水殺菌工程)を経るため、内圧上昇への対応が必要です。軽量化により、空寸容量の確保も難易度が上がります。適切な空寸容量の確保とパストル工程の適正化(適切な容量設計や充填ライン工程の調整など)の両面から改善に取り組むことで、軽量化とともに安定生産を達成しました。
この軽量化によりびんの製造時と輸送時のCO2排出量は約19.6%削減され、積み荷総重量の減少から製品配送時のCO2排出量の削減にも繋がり、環境に配慮した容器の改善が出来たと認識しています。
びんの一番の長所は物質的な安定性であり、中味の品質を保護する容器としての高い信頼性です。重厚感もあり、お酒という商品にとって大切なデザイン性にも優れています。びん製造のための原料供給も安定していて、大量生産が可能で環境性能も非常に高く、今後の循環型社会実現へ貢献が期待できる容器だと考えています。
明治屋マイレモン・明治屋マイライム
(720ml)
株式会社明治屋


びんの質量
キャップ・ラベル中身を含まない1本当たりの質量
- 従来びん
- 軽量びん
- びんの高さ
- びんの高さ
親しまれ続けて50年以上。
主にハンドリング、運びやすさに
配慮して
びんの軽量化を実施。
今から50年以上も前に発売された株式会社明治屋のマイレモンとマイライムは、当初、主にカクテルの割り材として使用されていましたが、最近では焼酎などの割り材にも広く使われています。容器はカクテルを出すお店のカウンターに置いても見栄えのするガラスびんで、果実と葉をイメージした絵柄を広く刻印しています。
商品を持ち運びする際の負担を軽減するために、2013年8月より600gから448gに軽量化したガラスびんを使用。びん全体の肉厚を薄くすることにより、約25%の大幅な軽量化を実現しました。
ガラスびんを軽量化する際に苦労したのは、見た目の高級感を損なわないよう、従来のイメージを残したいということでした。そのため、胴径は変えずに高さを若干低くし肩の曲面をなだらかに改良。その結果、従来の絵柄もそのままにイメージを変えることなく、軽量化を実現しました。
この軽量化により、大幅に流通効率がアップ。さらに製品をパレット積みする際の保管形態が1.5倍にアップしています。また、軽量化による環境負荷の低減について、年間約67百万kcalのエネルギー削減と約62トンのCO2排出量削減という効果も試算※されています。
※東洋ガラス株式会社によるデータ
コカ・コーラ ゼロ
(242ml)
日本コカ・コーラ株式会社


びんの質量
キャップ・ラベル中身を含まない1本当たりの質量
- 従来びん
- 軽量びん
- びんの高さ
- びんの高さ
コカ・コーラContourボトルのイメージを
踏襲しながら、
従来びんより32%の
軽量化を実現。
「ガラスびんアワード
2010」で“最優秀賞”を受賞
専用のリターナブルびんに入った「コカ・コーラ ゼロ」を発売するに当たり、新規に軽量リターナブルびんを開発しました。従来びんは重量369gで内容量192mlでしたが、軽量びんでは外形サイズはそのままに重量を32%、119g減量。内容量は242mlと50ml増量が可能になりました。価格は据え置きで、結果として容量の増加によるプレミアムを提供しています。
軽量びんはコカ・コーラContourボトルのイメージを踏襲しており、現状の充填ラインで現状通り製造できる容器設計になっています。
この「コカ・コーラ ゼロ242mlリターナブルボトル」は、「ガラスびんアワード2010」で“最優秀賞”を受賞。お洒落な外見でありながら、リデュース&リユースされていて、環境面でも優れていることが高く評価されました。また何よりも、「びん入りを選びたい」という衝動にかられる商品であるということで、最優秀賞に選ばれています。
この専用リターナブルびんの採用により、「コカ・コーラ ゼロ」の商品イメージがアップし、さらに軽量化により流通効率がアップしています。
キリンレモン 小びん(200ml)
リターナブルびん
キリンビバレッジ株式会社

びんの質量
キャップ・ラベル中身を含まない1本当たりの質量
- 従来びん
- 軽量びん
- びんの高さ
- びんの高さ
びん形状や高さを変えず、
見た目では分からない程度に
びん肩の傾斜を変えながら軽量化を実施
商品について
昔ながらの味を守った透明炭酸のロングセラーブランド。さわやかな香りと甘酸っぱいおいしさを楽しめます。
軽量化について(工夫した点など)
リターナブルびんは破損・劣化したびんを、その都度交換しており、また通い箱のサイズに合わせる必要があるため、著しく形状を変えることができません。高さを変えず、見た目では分からない程度にびん肩の傾斜を変えました。
キリン オレンジ きりり(200ml)
リターナブルびん
キリンビバレッジ株式会社

びんの質量
キャップ・ラベル中身を含まない1本当たりの質量
- 従来びん
- 軽量びん
- びんの高さ
- びんの高さ
びん形状や高さを変えず、
見た目では分からない程度に
びん肩の傾斜を変えながら軽量化を実施
商品について
果汁を30%使用し、純水で仕上げました。すっきりとした味わいをお楽しみください。
軽量化について(工夫した点など)
リターナブルびんは破損・劣化したびんを都度交換しており、また通い箱のサイズに合わせる必要があるため、著しく形状を変えることができません。高さを変えず、見た目では分からない程度にびん肩の傾斜を変えました。
キリン タンサン 小びん(200ml)
リターナブルびん
キリンビバレッジ株式会社

びんの質量
キャップ・ラベル中身を含まない1本当たりの質量
- 従来びん
- 軽量びん
- びんの高さ
- びんの高さ
びん形状や高さを変えず、
見た目では分からない程度に
びん肩の傾斜を変えながら軽量化を実施
商品について
アルコールやその他のものにあわせることで、清涼感抜群のおいしさが楽しめます。お酒の味をひきたてるために、ほどよくミネラル分が含まれています。
軽量化について(工夫した点など)
リターナブルびんは破損・劣化したびんを都度交換しており、また通い箱のサイズに合わせる必要があるため、著しく形状を変えることができません。高さを変えず、見た目では分からない程度にびん肩の傾斜を変えました。