ガラスびん3R促進協議会
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ガラスびんの魅力探訪

新感覚のスパークリング清酒

宝酒造株式会社
酒類事業本部
商品部 デザイングループ長
樋野 健一 氏(写真右)
環境広報部
広報課 主事
大西 悠介 氏(写真左)

ほのかな甘みとほどよい酸味が特徴のスパークリング清酒「澪」。
特徴的なボトルデザインは、水の流れを想起させる。

 お米うまれのほのかな甘みとほどよい酸味が特徴の松竹梅白壁蔵「澪」スパークリング清酒は、2011年6月に発売しました。当初はブランド育成の観点から料飲店、百貨店、通販ルートで限定販売し、ニーズが高まり供給体制も十分に整ったので、コンビニエンスストアやスーパーマーケットに販路を拡大させました。

 この「澪」を製造しているのは、神戸の灘に建てられた松竹梅白壁蔵です。ここでは手造りの原理を再現した最新鋭の設備を導入し、安定的に高品質の日本酒の生産を行っています。白壁蔵のコンセプトは「伝統技術と最新技術の融合」。私たちは「澪」を中心に、この「白壁蔵」ブランドを広げていきたいと考えています。

 「澪」とは、「浅瀬の水の流れ」、「船の通った泡の跡」という意味があり、“浅さ”を低アルコール、“泡の跡”を発泡性にたとえ、清酒の新しい流れを作るという思いを込めて名付けました。また「MIO」はイタリア語で「私の」という意味があり、「私のお酒」と感じていただけるよう、願いが込められています。ボトルについては、まさにこの「澪」というブランドの意味をしっかり体現化させようということで、水の流れを想起させるカッティング、色調も瑠璃色にしました。「澪」という書体も流線形を意識して、ライトユーザー向けに軽やかなイメージにしています。

さまざまなお客様の声を聞いていく中から生まれた「澪」〈DRY〉。
ボトルの色はドライ感を印象付ける黒。

 実は弊社では、より多くの方に「澪」を飲んでいただきたく、全社員が一丸となって「澪」の飲用実体験の場を提供しています。プライベートな会や仕事関係の会などを利用して、試飲していただいた中からさまざまな声を吸い上げ、それを全社員が共有するようにしています。「澪」を飲んでいただいた方にアンケートを取ると90%以上の方がおいしいといってくれていますが、中には「甘さ控えめがいいかな」という声もありました。そのような意見もしっかり受け止めて開発したのが、「澪」の新ラインナップである松竹梅白壁蔵「澪」〈DRY〉スパークリング清酒です。

 甘さ控えめでスッキリとした爽やかでキレのある飲み口の「澪」〈DRY〉のボトルの色は黒。ドライ感を表現するには、この色が最適だと考えました。また「澪」が瑠璃色ですので、しっかり色で識別できるようにしています。

▲松竹梅白壁蔵「澪」スパークリング清酒

ガラスびんには、「透ける・光り輝く」といった見栄えがある。
お客様に喜びを味わっていただけるような美しいびんを作ってほしい!

 中身の品質を保持する上で、ガラスびんは非常に機能性が高いと思いますし、また容器の造形美を追求する際に、透ける、光り輝くといった見栄えがあります。まさにガラスびんならではの特徴です。お酒は嗜好品ですから、購買動機を創出させる容器の造形美というのは、とても大切だと思います。私たちは、これから先も「澪」のような造形美を追求した商品を、どんどん作っていきたいと考えていますので、ガラスびんメーカーには無理なお願いをするかもしれませんが、お客様に喜びを味わっていただけるような美しいびんを作ってほしいと思います。美しいびんは人の気持ちを豊かにします。それがボトルデザインの役割であり、それができることがガラスびんの魅力だと思っています。

 弊社ではいろいろな容器を扱っていますが、ガラスびんは、高級感や品質面を訴求しやすい容器だと思います。弊社でも、多くの商品にガラスびんを採用しており、ガラスびんは無くすことのできない容器です。今後も特徴的なびん入り商品を開発していきたいと考えています。

▲松竹梅白壁蔵「澪」〈DRY〉スパークリング清酒
宝酒造株式会社
酒類事業本部
商品部 デザイングループ長
樋野 健一 氏(写真右)
環境広報部
広報課 主事
大西 悠介 氏(写真左)
▲松竹梅白壁蔵「澪」スパークリング清酒
▲松竹梅白壁蔵「澪」〈DRY〉スパークリング清酒