空きびんの品質向上には住民への
啓発活動が大切です。
空きびんの品質を向上させるためには、
「空きびんとして出してはいけないもの」を住民に理解してもらうことが重要です。
できる限り住民に理解してもらうためには、「空きびんとして出してはいけないもの」について、
写真やイラストを使って、わかりやすく提示することが必要です。
ラベルは、はがさなくても結構です
リサイクル業者によって機械で取り除かれています。
びんカレットの選別作業を行う「カレット業者」のカレット工場内のカレット剥離装置で剥がすことは可能なため、ラベルを剥がして排出する必要はありません。ラベルには商品の中味によって法令に義務付けられている事項をはじめ、必要な様々な情報が記載されています。簡単に剥がれることの無いように企業は配慮しています。
キャップは取りのぞいてください。
びんの口に付いている中栓は無理に取らないで、
そのまま出してください。
プラキャップは燃えると泡を発生したり、ガラスの色が不安定になったりしますが、アルミキャップは溶けずに残って、ラベル同様にシリコンストーンとなりびんの強度を低下させます。一部のガラスびんの口部にピッタリ装着されたキャップは、カレット工場で取り除くため外さなくても結構です。金属キャップ・アルミキャップ・プラスチック製の外キャップ・コルク栓は取り除いてください。
あきびん以外のものはガラスびんと混ぜないでください。
茶碗・湯呑み・皿・鉢やコーヒーカップなどの
陶磁器類や陶磁器と似ている乳白色ガラスは出さないでください。
陶磁器は、溶解工程で溶けずそのまま残り、その周辺には歪みが生じるため、びんの強度を弱めることになります。絶対に混ぜないでください。また乳白色ガラスはカレットになると磁器との判別が困難になる危険性が高いため取り除いてください。
あきびん以外のものはガラスびんと混ぜないでください。
耐熱ガラス製の調理器・食器・哺乳びんは、
ガラスびんと成分が異なります。
耐熱ガラス(ほう珪酸ガラス)は、一般のガラスびんとは組成が異なり、溶解温度が高く(1600℃位)溶けずに残って、びんの強度を低下させます。
あきびん以外のものはガラスびんと混ぜないでください。
クリスタルガラス製のコップ・ボール・皿・花びん・灰皿は、
ガラスびんと成分が異なります。
一般的なガラスコップは、ガラスびんと組成は同じですが組成の異なるクリスタルガラス等との判別が困難であるため対象から外されています。またガラス食器はそれ自体が商品であり、一般的なガラスびん(容器包装)とは位置づけが異なります。その点からも容器包装リサイクル法の分別対象にはなっていません。
あきびん以外のものはガラスびんと混ぜないでください。
電球・蛍光灯といった電気製品には金属や水銀が混入しており、
リサイクルに大きな支障をきたします。
蛍光灯、電球は、細いフィラメント(金属)が混入し、除去が非常に困難です。また蛍光灯の中には水銀が含まれており、揮発はしますが、飲食物を入れるガラス容器用にリサイクルされることは好ましくありません。
同じあきびんでも、
農薬・劇薬などのびんは一般のガラスびんに混ぜないでください。
容器包装リサイクル法上の一般的なガラスびんと組成は全く同じですが、一般びんに混入すると自治体での手選別作業が非常に危険な作業となってしまいます。そのため日本容器包装リサイクル協会の分別基準適合物からも外されています。