自治体の取り組み事例
関西エリア

奈良県
奈良市
奈良市の概要(平成23年11月現在)
- ●人口:367,470人
- ●世帯数:155,802世帯
- ●面積:276.84km²
- ●ステーション数:2,776カ所
- ●空きびん収集量:年間1,935t
※収集量については平成22年度

分別収集の経緯・方針
奈良市は、ごみの減量化を目的として、平成4年よりモデル地区において分別収集をスタート。平成11年には全市に広げて実施するようになりました。ガラスびんについては、無色・茶色・その他の色の3色分別で、月1回の収集。収集日の前日にコンテナを各ステーションに配り、当日に当番がセッティングしています。平成22年の10月からは、市内の収集区域を23区分から20区分に改訂しました。これにより日々の収集量の一定化を実現。収集作業やストックヤードにおける異物の選別作業が標準化され、あきびんの品質が向上しました。市職員による排出現場への直接的な啓発も、品質向上に寄与しています。
- 分別区分
- びん色別

無色・茶色・その他の色に分別。異物はほとんどなく、非常にきれいに洗浄されています。リターナブルびんは収集後に選別。
- 収集容器
- コンテナ

折りたたみ式のコンテナに色別の札を付けて使用。臭いが付くと蜂等が寄ってくるため、回収時にきれいに洗浄しています。
- 収集場所
- ステーション

開発地区については新たに集積場所を設置。それ以外は公園の一角または駐車場の空きスペースなどを利用しています。
- 収集車両
- 平ボディ車

2トンの平ボディ車16台(予備車1台)、750キロの平ボディ車3台に、それぞれ2名の作業員が乗車して収集しています。
- 処理設備
- なし

色分別で洗浄された状態で排出されるため、処理設備はない。ストックヤード内で、7名の作業員が1本ずつびんをチェック。
- 保管施設
- ストックヤード

屋外のストックヤードで、異物をチェックし除去した後、3色に分けて保管。雨天時には、テントを張って作業しています。
品質向上のためのポイント
- ●収集区域を見直し収集作業の標準化を図ったことにより、異物の除去作業等が効率的に実施されています。
- ●市職員がステーションに出向き、自治会の役員や当番に、直に分別ルールを啓発しています。
- ●分別が守られていない地域については、市が相談にのり、分別ルールのポスティングや説明会などで対応しています。
- ●「ごみ事典」や「ごみの出し方Q&A」などで、びんの排出方法についてわかりやすく解説しています。
- ●ストックヤードで、作業員が1本ずつびんをチェックして異物等を除去しています。

ごみ辞典

ストックヤードでのチェック
取材:平成23年9月20日