自治体の取り組み事例
関西エリア
兵庫県
上郡町
上郡町の概要(平成24年4月現在)
- ●人口:16,848人
- ●世帯数:6,519世帯
- ●面積:150.28km²
- ●ステーション数:約220カ所
- ●空きびん収集量:年間106t
※収集量については平成23年度
(平成23年度)
分別収集の経緯・方針
上郡町では、最終処分場が完成し容器包装リサイクル法が施行された平成12年に、分別収集がスタート。住民に排出ルールを理解してもらうために、土日返上で職員が108の自治会に出向き説明会を実施しました。ガラスびんについては、無色・茶色・その他の色の3色分別で、びんを色別搭載できる特殊車両を導入して、効率よく収集しています。当初、陶磁器類や乾電池等の混入も見られたが、行政と住民が協力し品質向上に努めた結果、現在では洗浄され異物の混入もほとんどない状態で排出されています。収集は月に1回ですが、保管施設のある環境センターで直接の持込みも受け入れています。
- 分別区分
- びん色別
無色・茶色・その他の色の3分別。キャップはほぼ外されていて、異物の混入もほとんどない。非常にきれいに洗浄されています。
- 収集容器
- コンテナ
びんの色に合わせて、白色・茶色・緑色のコンテナに排出。コンテナは自治会で管理し、収集日に住民がセッティングします。
- 収集場所
- ステーション
収集しやすいようにメイン道路から外れた場所に設置。ネットフェンスなどで囲まれた場所に、コンテナを保管している場合が多い。
- 収集車両
- 特殊車両
内部が4つに間仕切りされている特殊車両を採用。2トン車と4トン車の合計2台で収集しています。収集作業員は2名。
- 処理設備
- なし
色分別で洗浄された状態で排出されるため、処理設備はない。収集時と保管時に色別や異物の混入等を厳しくチェックしています。
- 保管施設
- ストックヤード
収集車からストックヤードに直接びんを降ろして保管。コンクリートの破片が混入しないよう、床面にアングルを埋め込んでいます。
品質向上のためのポイント
- ●町のホームページ、広報誌、ポスター、ケーブルテレビなどで、分別方法をアピールしています。
- ●排出時に当番がステーションに立つなど、住民が分別収集に対して協力しています。
- ●中身が入ったままのびんなどは、収集不可のシールを貼り、ステーションに残し啓発しています。
- ●びんの収集時とストックヤードへの保管時に、それぞれ違った作業員が、色別や異物の混入等を厳しくチェックしています。
- ●特殊車両を導入することにより、収集作業の軽減と効率化が図られています。
収集不可の啓発シール
ストックヤードでのチェック
取材:平成24年4月10日