自治体の取り組み事例
中部東海エリア

静岡県
富士市
富士市の概要(平成24年4月現在)
- ●人口:260,559人
- ●世帯数:98,675世帯
- ●面積:245.02km²
- ●ステーション数:1,183カ所
- ●空きびん収集量:年間1,850t
※収集量については平成23年度

分別収集の経緯・方針
富士市では、ごみの減量化を目的に昭和56年10月より、びんや缶の分別収集を開始。平成10年からはびんの収集業務を地元のびん商に委託しています。リターナブルびんを含めびんは一括で回収され、資源化施設で選別されます。排出されるびんの品質は非常によく、分別排出に関する市民への啓発が行き届いています。啓発の大きなポイントは、市の指導担当職員がステーションに出向き、排出方法についての早朝指導を実施していること。さらに、排出時間・コンテナへの入れ方・異物の混入状況・洗浄状況・キャップの有無などについて診断して紙面にまとめ、町内会を通して各家庭に回覧しています。
- 分別区分
- びん単独

色分けせず、リターナブルびんを含めびん単独で排出。ほとんどのびんはキャップが外され、洗浄されています。
- 収集容器
- コンテナ

びん専用のコンテナを使用。積み重ねて回収するため、8分目を目安にびんを入れるように、住民に啓発しています。
- 収集場所
- ステーション

ほとんどのステーションが余裕の広さ。新規に設置する場合には、10㎡のスペースを確保するよう、自治会にお願いしています。
- 収集車両
- 平ボディ車

3.5トンの平ボディ車2台で収集しています。収集作業員は各車2名で合計4名。コンテナを重ねて効率よく積載しています。
- 処理設備
- 手選別ライン

コンテナをローラーコンベアに載せ、リターナブルびんの抜き取りと色選別を手作業で行います。その際に異物も除去しています。
- 保管施設
- ストックヤード

コンクリートの破片が混入しないよう、床面にアングルを埋め込んでいます。各色10トン単位の保管で、それ以上になる場合は破砕。
品質向上のためのポイント
- ●ホームページ、広報紙、ごみの分け方便利帳、ごみへらしタイムズなどのメディアを活用し、市民に対して分別収集の情報をオープンにしています。
- ●指導担当職員がステーションにおける排出状況を診断し、紙面にまとめたものを、町内会を通して回覧しています。
- ●町内会から推薦され市が認定した「ごみマイスター」がごみ減量化意識の普及と啓発活動を行っています。
- ●中身が入ったままのびんなどは、違反シールを貼り、ステーションに残し啓発しています。

空きびんの出し方

各ステーションの
排出状況を診断
取材:平成24年4月26日