自治体の取り組み事例
九州・沖縄エリア

佐賀県
佐賀市(佐賀地区・久保田地区)
佐賀市(佐賀地区・久保田地区)の概要
- ●人口:171,340人(平成24年10月1日)
- ●ステーション数:3,206カ所
- ●空きびん再商品化量:1,324t/年
※再商品化量については平成24年度

分別収集の経緯・方針
佐賀市は平成17年と19年の市町村合併後、ごみ処理施設の統廃合を進めており、佐賀資源化センターは、佐賀と久保田の2地区を回収しています。資源物の分別収集は平成3年の4月よりごみの減量化を目的にスタート。それ以前は、空きびんは不燃物扱いでした。分別収集の開始時点から、びんと缶は混合で指定袋に入れて回収。当初、無料だった指定袋は、平成16年より有料となっています。袋によるびん・缶混合の収集でありながら、異物の混入や割れも少なく、資源化センターにおける精度の高い選別作業により、残渣の少ない状況を実現しています。
- 分別区分
- びん・缶混合

びんと缶が混合で排出されているが、缶の量が多くクッション効果があり、びんの割れはほとんどありません。
- 収集容器
- 指定袋

中(30リットル)と極小(15リットル)の2サイズの指定袋を使用。袋面には、排出の際のルールがわかりやすく記載されています。
- 収集場所
- ステーション

道路脇や空き地などを使用しており、各自治会で管理。清掃等のステーション維持管理活動に補助金を出す制度もあります。
- 収集車両
- 平ボディ車

2トンまたは4トンの平ボディ車で収集しています。収集作業員は各車2名で、収集後にリターナブルびんの抜き取りも実施。
- 処理設備
- 手選別コンベア

投入口で破袋した後、まず缶を抜き取り、コンベア上で無色・茶色・その他の色の順にびんを選別します。
- 保管施設
- ストックヤード

2階の手選別ラインから、下のストックヤードにびんを投入。コンクリートの破片が混入しないよう、床面に鉄板を敷いています。
品質向上のためのポイント
- ●市のホームページ、市報、ごみ分別表、ごみカレンダーなどを活用して、市民に分別ルールを呼びかけています。
- ●市の職員が、地域の公民館等に出向いて、分別収集についての出前講座を実施しています。
- ●ルールが守られていない排出物については、シールを貼って収集しない場合もあります。
- ●作業しやすい速度で流れる空きびんを、高い精度で選別。キャップやワインびんの金属シールまで取り除いています。

市報に掲載されたびんの情報

作業員による高精度の選別
取材:平成25年8月5日