自治体の取り組み事例
九州・沖縄エリア
熊本県
水俣市
水俣市の概要(平成24年10月現在)
- ●人口:27,161人
- ●世帯数:12,419世帯
- ●面積:162.89km²
- ●ステーション数:315カ所
- ●空きびん再商品化量:2,174t/年
※再商品化量については平成24年度
(平成24年度)
分別収集の経緯・方針
水俣市は平成4年度までは燃えないごみ・燃えるごみ・粗大ごみに分けて収集していましたが、処理施設でのプロパンガスボンベの爆発事故をきっかけに分別収集を検討。平成5年10月より20種類の分別を開始し、現在では24種類の分別になっています。びんについては、当初より無色・茶色・水色・緑色・黒色の5色分別に加え、生きびん(リターナブルびん)も分別して、月に1回収集しています。環境に対する市民の意識が非常に高く、各地区のリサイクル推進委員の指導のもと、協力し合いながらステーションにおける分別を実施。クリーンセンターにおける異物除去作業が、かなり軽減されている状況となっています。
- 分別区分
- びん色別
無色・茶色・水色・緑色・黒色の5色分別に加え、生きびん(リターナブルびん)も分別して収集。異物の混入はほとんどない。
- 収集容器
- コンテナ
リサイクルびんのコンテナはツートンカラーで、上下の色を合わせて収集。空コンテナは色違いで重ねると、コンパクトになります。
- 収集場所
- ステーション
道路脇や空き地などを使用しており、各自治会で管理。清掃等のステーション維持管理活動に補助金を出す制度もあります。
- 収集車両
- 平ボディ車
2トンの平ボディ車1台で収集しています。収集作業員は2名。車両にパワーゲートが付いていて、積み降ろし作業の負担を軽減。
- 処理設備
- なし
色分別で排出され、ステーションにおいて徹底した異物の除去が行われているため、処理設備はありません。
- 保管施設
- ストックヤード
無色・茶色・水色・緑色・黒色の5色に分けて、屋根付きのヤードに保管。リターナブルびんは保管せずびん商に持ち込みます。
品質向上のためのポイント
- ●各ステーションにおいて、リサイクル推進委員の指導のもと、住民が協力し合いながら徹底した分別を実施。その場でキャップ等を除去しています。
- ●収集作業員がコンテナの積込み時に、異物の混入をチェックし除去しています。
- ●わかりやすく分別ルールを記載した「家庭ごみの分け方・出し方」を各家庭に配布しています。
排出時の異物除去
家庭ごみの分け方・出し方
取材:平成25年8月6日