自治体の取り組み事例
東北エリア
秋田県
潟上市
潟上市の概要(平成27年3月)
- ●人口:33,800人
- ●世帯数:13,364世帯
- ●面積:97.73km²
- ●ステーション数:716カ所
- ●空きびん再商品化量:279.65t/年
※再商品化量については平成26年度
分別収集の経緯・方針
潟上市では、平成26年1月よりびん単独の袋収集を実施。従来は不燃物として缶類、陶器、金属などと一緒に袋で収集し破砕した後、リターナブルびんの一部を除き最終処分場で埋め立てられていました。循環型社会の構築をめざし最終処分場の延命化を図ることを目的にスタートしたびんの単独収集でしたが、当初は不燃物と同じ袋を使っていたため、びんの3割がまだ不燃物扱いになってしまったことから、平成27年4月よりびん専用袋による収集に変更しました。また処理設備については、ストックヤードの前に移動式の木製作業台を置き、きめの細かい選別作業を実現しています。今後は住民への分別ルールの徹底により、品質向上が期待されます。
- 分別区分
- びん単独
びん単独で収集。乳白色以外の化粧品びんも収集しています。キャップの取り除きや中身の洗浄が今後の課題。
- 収集容器
- 専用袋
容量30Lのびん専用袋を使用。袋は、市内の商店、スーパー、コンビニ、ホームセンターの他、婦人会や自治会でも販売しています。
- 収集場所
- ステーション
ほとんどのステーションが小屋タイプで、各自治会が設置して管理しています。商店街などでは路上ステーションに排出。
- 収集車両
- 平ボディ車・パッカー車
2トンの平ボディ車2台、4トンのパッカー車2台の合計4車両で収集しています。作業員は各車両2名で、袋ごと搭載しています。
- 処理設備
- 移動式作業台
収集されたびんは、ストックヤードに降ろされた後、移動式の木製作業台に載せられ、無色、茶色、その他の色に選別されます。
- 保管施設
- ストックヤード
作業台で選別されたびんは、手作業でストックヤードに投入。コンクリートの仕切りは、びんの量に応じて動かすことができます。
品質向上のためのポイント
- ●新収集方式の導入前に、市内113カ所の自治会を対象に説明会を実施しました。市報でも、事前にびん専用袋の導入について告知しました。
- ●市民に配布される「ごみの出し方便利帳」で、排出ルールをわかりやすく紹介しています。
- ●婦人会に対して分別に関する出前講座を行っています。
- ●木製の作業台の使用により、投入時におけるびんの割れが少なく、さらに手作業により、残渣の少ないきめ細かな選別が行われています。
びん専用袋
導入の告知
木製の作業台を
使った選別