自治体の取り組み事例
中・四国エリア
徳島県
上勝町
上勝町の概要(平成27年7月)
- ●人口:1,707人
- ●世帯数:832世帯
- ●面積:109.63km²
- ●ステーション数:1カ所
- ●空きびん再商品化量:18.04t
※再商品化量については平成26年度
(平成26年度)
分別収集の経緯・方針
平成15年に日本で初めて2020年を目標にした「ゼロ・ウェイスト宣言」を行いました。1.リサイクル・リユースの推進による焼却・埋め立てごみの削減、2.ごみになる物を買わない、使わない、3.生産段階から、処理に困らない製品を作ることを求める、というステップで取り組みが進められており、日本最多の34種類の分別収集も実施しています。びんについては、平成9年の容器包装リサイクル法の施行に伴い、無色・茶色・その他の色に分けて収集。それまでは不燃物として町内に埋め立てられていました。町の中心部にある「日比ヶ谷ゴミステーション」に、住民自ら資源物を持ち込むため、収集車は走っていません。
- 分別区分
- びん色別
無色・茶色・その他の色の3色分別。キャップが外され、洗浄されており、異物の混入は見られない。色別も守られています。
- 収集容器
- コンテナ
びんの色が明記された黄色のコンテナを使用。コンテナの上部壁面には説明書きが掲示されていて、色分別しやすくなっています。
- 収集場所
- ステーション
ステーションは町内に1カ所で、年末年始を除き午前7時半より午後2時まで排出可能です。町から委託されたNPO法人が管理。
- 収集車両
- なし
ステーションに住民が自分で排出するため、収集車両はありません。持ち込めない住民に対しては戸別収集(登録制)を実施。
- 処理設備
- なし
住民が色別に排出しているため、処理設備はありません。ステーションに常駐している作業員が分別方法をサポートしています。
- 保管施設
- ドラム缶
コンテナに排出されたびんは、ステーションの屋外あるドラム缶に色別に保管。ドラム缶でカレット事業者が引き取ります。
品質向上のためのポイント
- ●毎月発行される町の広報誌に「ゼロ・ウェイスト宣言 2020年達成に向けて」というコーナーを設けて、分別方法や資源化の情報を発信しています。
- ●自らステーションに行くことで分別の意識が向上しています。
- ●ステーションにおいて、分別に関するさまざまな情報を掲示しています。
- ●ステーションに常駐している作業員が、分別方法の疑問点を解決。住民をやさしくサポートしています。
広報誌による啓発
作業員のサポート
取材:平成27年6月25日