自治体の取り組み事例
関西エリア
三重県
志摩市
志摩市の概要(平成27年8月1日現在)
- ●人口:53,289人
- ●世帯数:22,902世帯
- ●面積:179,63km²
- ●ステーション数:約770カ所
- ●空きびん再商品化量:410.93t
※再商品化量については平成25年度
(平成25年度)
分別収集の経緯・方針
志摩市は、平成16年10月1日に浜島町、大王町、志摩町、阿児町、磯部町の5町が合併して誕生しました。平成26年4月から鳥羽志勢広域連合のごみ処理施設「やまだエコセンター」が稼動することにともない、前年度より無色・茶色・その他の色の3色分別を全地区で統一。資源ごみ用袋による色別収集をスタートしました。分別収集を統一する1年前からウェブサイトやケーブルテレビで啓発活動を行い、さらに全地区において説明会を実施しました。その結果、1人当たりのびんの再商品化量が平成24年の2.95kgに対して、平成25年度は7.44kgと大幅に上昇。分別収集の効果が発揮されています。
- 分別区分
- びん色別
無色・茶色・その他色の3色分別。おおむねキャップが外され、洗浄されていて、異物の混入もない。ある程度色別も守られています。
- 収集容器
- 指定袋
色別に指定ごみ袋(資源ごみ用)に入れて排出。袋の販売はコンビニ、スーパー、ホームセンターなどに委託しています。
- 収集場所
- ステーション
空き地などを利用して、網で囲ったステーションを設置。資源物、可燃物、不燃物の排出に利用しています。管理は各町内会。
- 収集車両
- 平ボディ車
2トンの平ボディ車3台で稼動。収集後に分別作業がしやすいよう、車両ごとにびんを色別に分けて運搬しています。
- 処理設備
- 手選別コンベア
色別に収集してきたびんを、手選別コンベア上でさらに色をチェックして、キャップや異物を除去しています。作業員は2名。
- 保管施設
- ストックヤード
手選別後、色別に建屋内のストックヤードに投入。搬出時にコンクリートの破片が混入しないよう、鉄板が敷かれています。
品質向上のためのポイント
- ●市内における分別収集を統一する1年前から、全地区において説明会を実施。分別のルールを丁寧に説明しました。
- ●ケーブルテレビやウェブサイトでも啓発活動を実施しています。
- ●排出ルールが守られていない場合には警告シールを貼って、収集しない場合があります。
- ●資源化センターにおいて、搬入されたびんを厳しくチェックし、キャップや異物を除去しています。
警告シール
資源化センターでの異物除去
取材:平成27年7月15日・8月4日