自治体の取り組み事例
東北エリア
岩手県
釜石市
釜石市の概要(平成27年8月末現在)
- ●人口:36,007人
- ●世帯数:16,990世帯
- ●面積:440.34km²
- ●ステーション数:約2,150カ所
- ●空きびん再商品化量:338.41t
※再商品化量については平成26年度
(平成26年度)
分別収集の経緯・方針
釜石市では、容器包装リサイクル法が施行された平成9年頃、それまで不燃物として最終処分場に埋め立てられていたびんについて、資源としてびん単独で袋収集するようになりました。分別・収集の品質の向上を目指して、町内会や仮設団地自治会にはごみ減量推進員を置いており、さらに市のごみの現状やごみ減量化の取り組みなどを紹介するごみ座談会も開催しています。また排出ルールが守られていない場合には警告シールを貼付し、それでも改善されない場合の啓発活動も徹底して実施しています。その結果、平成26年度の1人当たりの平均再商品化量は9.25kgと、非常に高いレベルとなっています。
- 分別区分
- びん単独
分別はガラスびん単独。おおむねキャップが外され、洗浄されていて、異物の混入は見られない。化粧品びんも収集しています。
- 収集容器
- 袋
指定はしていないが、中身が見える透明または半透明の袋を使用しています。収集段階でコンテナに移し替えて資源化施設へ搬入。
- 収集場所
- ステーション
道路脇の空き地などを利用。積雪に対応した小屋タイプのものもあります。管理は町内会や地域の住民が行っています。
- 収集車両
- 平ボディ車(ダンプ)
2トンまたは4トンの平ボディ車13台で稼動。袋ごと積載して、途中で袋内のびんをコンテナに移し替えています。
- 処理設備
- 回転式作業台
回転式の作業台にびんを載せて、無色・茶色・その他の色に手選別。キャップなどの異物を除去しています。作業員は3名。
- 保管施設
- ストックヤード
色分けされたびんは、破砕し減容化して色別に屋外のストックヤードで保管。風で飛ばないように網を被せています。
品質向上のためのポイント
- ●毎年、全世帯に「ごみ分別冊子」を配布。ウェブサイトでも啓発。
- ●町内会や仮設団地自治会から推薦されたごみ減量推進員が、分別方法の指導やステーションの管理をしています。
- ●町内会や仮設団地自治会で、ごみ座談会を開催しています。
- ●排出ルールが守られていない場合には、警告シールを貼って収集しない。それでも改善されない場合は、集積場所に啓発の看板の設置や戸別に啓発チラシを配布。さらに改善されない場合は訪問指導を実施しています。
警告シール
資源化施設での異物除去
取材:平成27年9月3日