自治体の取り組み事例
東北エリア
岩手県
宮古市
宮古市の概要(平成27年9月1日現在)
- ●人口:56,166人
- ●世帯数:24,273世帯
- ●面積:1259.89km²
- ●ステーション数:約1,500カ所
- ●空きびん再商品化量:615.4t
※再商品化量については平成26年度
(平成26年度)
分別収集の経緯・方針
宮古市では、容器包装リサイクル法の施行に伴い、平成11年4月より分別収集がスタート。びんについては無色・茶色・その他の色の3色分別で袋に入れて収集するようになりました。それまでは不燃物として最終処分場に埋め立てられていました。分別収集を開始するに当たり、各町内会において時間をかけて分別に関する説明会を実施した結果、排出状況は良好で、平成26年度の1人当たりの平均再商品化量は10.8kgと非常に高いレベルとなっています。現在、資源化処理については、宮古市、山田町、岩泉町、田野畑村の1市2町1村で構成されている宮古地区広域行政組合において実施されています。
- 分別区分
- びん色別
無色・茶色・その他色の3色分別。おおむねキャップが外され、洗浄されていて、ある程度色別も守られています。
- 収集容器
- 袋
ごみ専用袋、中身が見える透明または半透明の袋を使用しています。リターナブルびん(一升びんとビールびん)も収集。
- 収集場所
- ステーション
ほとんどの地区で路上を利用。積雪に対応した小屋タイプのものもあります。すべて町内会が管理しています。
- 収集車両
- 平ボディ車(ダンプ)
2トンの平ボディ車2台で稼動しています。収集作業員は3名。袋ごと荷台のコンテナに、色別に分けて積載しています。
- 処理設備
- 破袋・異物除去
施設内で収集車両から色別に降ろされた空きびんは、手作業で破袋し異物も除去されます。作業員は3名。
- 保管施設
- ストックヤード
破袋されたびんは、ストックヤードに移動して保管されます。屋根付きの施設のため、異物の混入はありません。
品質向上のためのポイント
- ●3色分別に移行する際に、町内会において説明会を実施。分別ルールの周知徹底を図りました。
- ●数年に一度 、全世帯に最新版の「ごみ分別辞典」を配布しています。
- ●ウェブサイトでも、分別方法についてQ&A形式でわかりやすく解説しています。
- ●排出ルールが守られていない場合には警告シールを貼って、収集しません。それでも改善されない場合は、きれいなまち推進員が直接指導するようにしています。
ごみ分別辞典
警告シール
資源化施設での異物除去
取材:平成27年9月3日