自治体の取り組み事例
関東エリア
神奈川県
川崎市
川崎市の概要(平成27年9月1日現在)
- ●人口:1,473,658人
- ●世帯数:697,792世帯
- ●面積:144.35km²
- ●ステーション数:35,357カ所
- ●空きびん再商品化量:10,243.8t
※再商品化量については平成26年度
(平成26年度)
分別収集の経緯・方針
川崎市では、平成11年より全市において空きびんの収集を開始。分別収集を開始するにあたり市民等の要望も踏まえ、パッカー車両ではなく空きびんが割れない工夫をして、コンテナによる平ボディ車での収集方法とし、より一層の3Rに取り組むことを目的としました。現在では、住民組織から推薦された廃棄物減量指導員が市と市民のパイプ役となっており、協力体制が継承されています。平成26年度の1人当たりの平均再商品化量は約6.95kgで、人口約150万人の都市としては非常に高いレベルとなっています。
- 分別区分
- びん単独
びん単独で収集。ほとんどのびんが洗浄されています。おおむね異物の混入はなく、キャップの取り忘れも少ないです。
- 収集容器
- コンテナ
籠タイプのコンテナを使用しています。コンテナの洗浄や破損による交換は、市の管理により行っています。
- 収集場所
- ステーション
ほとんどの地区が路上を利用しています。ステーションに資源物を出している近隣住民が、収集日にコンテナを設置しています。
- 収集車両
- 平ボディ車
2トンの平ボディ車23台で稼動。作業員は各車2名。パレットを2台積載し、フォークリフトによる荷降ろし作業の効率化を図っています。
- 処理設備
- 手選別コンベア
受け入れヤードで粗選別した後、堤根処理センター資源化処理施設2階のコンベア上で、無色、茶色、緑・青色、黒色に手選別しています。作業員は8名。
- 保管施設
- ストックヤード
選別フロアの階下にストックヤードがあり、効率的にびんを投入し保管しています。シャッター付きで異物が混入しにくくなっています。
品質向上のためのポイント
- ●「資源物とごみの分け方・出し方」、「イラストで分かる資源物とごみの分別ルール」など、充実した広報ツールにより丁寧に分別方法を啓発。ウェブサイトにも掲載しています。
- ●自治会などの集会やイベントで「ふれあい出張講座」を実施。ごみの減量やリサイクルについて分かりやすく説明しています。
- ●小学4年生を対象に「出前ごみスクール」を実施。
- ●資源化施設において、作業性に配慮し効率化を図り精度の高い選別を実施しています。
資源物とごみの分け方・出し方
イラストで分かる資源物と
ごみの分別ルール
受け入れヤードでの粗選別
取材:平成27年12月22日