自治体の取り組み事例
北海道エリア
北海道
小樽市
小樽市の概要
(平成29年5月現在)
- ●人口:119,882人
- ●世帯数:64,754世帯
- ●面積:243.1km²
- ●ステーション数:7,800カ所
- ●空きびん再商品化量:688.64t
分別収集の経緯・方針
小樽市では、前年の容器包装リサイクル法の公布を受けて、平成8年10月よりモデル地域(5,800世帯)を設定し、資源物の分別収集をスタート。平成12年7月より全市に拡大しました。さらに平成17年度から、容器包装リサイクル法の対象となる資源物は、すべて分別収集するようになりました。現在、びんについては、6市町村で構成される北しりべし廃棄物処理広域連合が運営する北しりべし広域クリーンセンターで再商品化作業を実施。缶とともに袋で単独収集されたびんは、プラットホームと作業台で缶と分けられ、同時にリターナブルびんが抜き取られた後、異物除去コンベアと手選別コンベアで念入りにチェック。人口12万人規模の都市としては、高水準の品質を達成しています。
- 分別区分
- びん単独
びん単独で収集。ほとんど洗浄済みですが、異物の混入やキャップの取り忘れが若干あります。化粧品びんは不燃物扱い。
- 収集容器
- 袋
透明または半透明の袋を使用しています。特に指定の袋ではなくレジ袋の使用も可。同じ袋に缶が混入されることも若干あり。
- 収集場所
- ステーション・戸別
ステーションと戸別を併用。40%近くが戸別で、徐々に増えてきています。空き地を確保できる地域以外は路上を利用。
- 収集車両
- 平ボディ車(ダンプ)
ダンプタイプの平ボディ車3台を使用し、缶や蛍光管などの袋を混載。缶の袋がクッションとなり、びんの割れを軽減。
- 処理設備
- 手選別コンベア
プラットホーム、仕分け作業台、異物除去コンベア、手選別コンベアで念入りにチェックし、徹底した異物の除去を実施。
- 保管施設
- ストックヤード
手選別コンベアの下にストックヤードがあり、色別に保管。床面にはレールが敷かれ、コンクリートが剥がれないよう配慮。
品質向上のためのポイント
- ●「くらしのガイド」などの広報ツールにより、分別方法を啓発。ウェブサイトにも掲載しています。
- ●年に数回、町会や自治会が主催する集会で、分別収集の説明を行っています。
- ●ルールが守られていない排出については、警告シールで対応し再分別を促しています。
- ●クリーンセンターにおいて、約10名の作業員により段階的に徹底した異物除去を実施しています。
- ●びんの割れを軽減する目的で、コンベアの落ち口やシュート部にゴムシートを設置。ストックヤードの床面には、コンクリートが剥がれないようレールが敷かれています。
「くらしのガイド」&警告シール
色選別前の異物除去
ストックヤード床面のレール