自治体の取り組み事例
関東エリア
東京都
目黒区
目黒区の概要(平成29年9月現在)
- ●人口:276,264人
- ●世帯数:154,446世帯
- ●面積:14.67km²
- ●ステーション数:約19,000カ所
- ●空きびん再商品化量:3,015.76t
※再商品化量については平成28年度
分別収集の経緯・方針
目黒区では今から35年ほど前、清掃工場の建設計画にともないリサイクルへの区民の要望が高まり、「目黒区リサイクル事業懇話会」が設置されました。昭和63年10月には、区内2地域約3000世帯でびん・アルミ缶分別収集実験がスタート。平成元年4月からびん・アルミ缶分別収集が開始され、平成12年3月には区内全域に拡大しました。当時、23区内の清掃事業は都が行なっており、区が独自に収集事業に乗り出すというのは初めてのことで、不燃ごみから資源としてのリサイクルは画期的でした。収集容器は、当初より、びんには黄色のコンテナを採用。現在の東京都の収集コンテナはこれを踏襲しています。早い段階から分別収集をスタートした目黒区では、リサイクルに対する意識が区民にしっかり根付いています。
- 分別区分
- びん単独
びん単独で収集。若干キャップの取り忘れがあるが、ほとんど洗浄済みで、異物の混入も少ない。化粧品びんは不燃物扱い。
- 収集容器
- コンテナ・袋
黄色のびん専用コンテナと透明または半透明の中身が見える袋を併用しており、コンテナは住民が管理しています。
- 収集場所
- ステーション
管理は住民が行なっています。缶やペットボトルなどと同日収集で整理して排出されています。
- 収集車両
- 平ボディ車
2トンの平ボディ車8台と軽トラック1台で稼働。各車両2名の作業員で収集し、びんを持参したコンテナに移し替えています。
- 処理設備
- 手選別コンベア
リターナブルびんや異物をチェックしながらにコンベア上で色選別し、保管用の鉄製コンテナに投入。作業員は3~4名。
- 保管施設
- 鉄製コンテナ
ストックヤードはなく、コンベアから直接びんを投入した鉄製のコンテナでびんを保管。都市型の効率的なシステムです。
品質向上のためのポイント
- ●「資源とごみの分け方・出し方」などの広報ツールを住民に配布して、分別方法を啓発。ウェブサイトにも掲載しています。
- ●缶やペットボトルなど他の資源物と混合で排出された場合など、ルールが守られていない時には、警告シールで対応し再分別を促しています。
- ●残渣を最小限に抑えるために、収集ならびに選別段階において、びんが割れないよう丁寧に扱っています。
- ●分別収集がスタートして30年近く経っており、住民にリサイクルの意識が根付いています。
「資源とごみの
分け方・出し方」
丁寧な収集作業
警告シール