自治体の取り組み事例
関西エリア
兵庫県
朝来市
朝来市の概要(平成23年8月末現在)
- ●人口:33,530人
- ●世帯数:12,253世帯
- ●面積:402.98km²
- ●ステーション数:1,280カ所
- ●空きびん収集量:年間253t
※収集量については平成22年度
(平成22年度)
分別収集の経緯・方針
不燃物から資源へという世の中のリサイクルへの関心の機運が高まってきた平成12年に、朝来市でも分別収集がスタート。当初は分別が徹底されず、異物の混入なども多く見られましたが、モデル地区を設定するなどして住民への啓発を図り、徐々に改善して、現在の高品質の分別収集を実現しました。ガラスびんの収集は14の地区別に月に1回実施。無色・茶色・その他の色に分けて特殊車両で収集しています。高品質の大きなポイントは、収集作業員の精度の高いチェックで、収集車にびんを積み込む際に、色の確認から異物除去、さらにリターナブルびんの選別まで行っています。
- 分別区分
- びん色別
無色・茶色・その他の色の3色分別。ほとんどのびんが洗浄され、キャップなどの異物は取り除かれた状態になっています。
- 収集容器
- コンテナ
青色のコンテナに排出物のラベルを貼って識別。コンテナの設置、洗浄等は住民が行い、破損した場合は市が交換します。
- 収集場所
- ステーション
ほとんどが道路脇で、コンテナ等を保管するための小屋を設置しているところもあります。管理は各地域で行っています。
- 収集車両
- 特殊車両
色別に分けて収納できる構造になっていて、効率化が図られています。車輌のペイントが住民への啓発となっています。
- 処理設備
- なし
色分別で排出され異物の混入がほとんどなく、処理設備はありません。収集作業員が異物等をきめ細かくチェックしています。
- 保管施設
- ストックヤード
保管施設でも異物の混入を再チェック。床面にアングルを埋め込み、積込み時にコンクリートの破片が混入しないよう配慮。
品質向上のためのポイント
- ●市のホームページ、広報誌、ポスターなどで、分別方法をアピールしています。
- ●収集時に作業員が、びんの色別、キャップの除去、洗浄状況等について、1本ずつチェックして、その場で精度の高い選別・処理を行っています。
- ●出前講座では、資源物をコンテナへ排出する方法を実際に提示して学んでもらっています。
ごみの分け方・出し方
収集時にびんをチェックする作業員
取材:平成23年9月20日