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中部東海エリア

長野県 松本市

長野県 松本市

松本市の概要(令和2年11月1日現在)

  • ●人口: 238,170人
  • ●世帯数: 103,725世帯
  • ●面積:978.47㎢
  • ●資源物ステーション数:998カ所
  • ●分別基準適合物引渡量:
    無色682,380㎏、茶色413,560㎏、
    その他の色478,220㎏
    リターナブルびん:一升びん68,683本、
    ビール大16,680本、ビール中小2,122本、
    ジュース263本
1人当たりの平均ガラスびん資源化量 6.66kg 1人当たりの平均ガラスびん資源化量 6.66kg (平成30年度)

〔エリア特集〕住民の理解と協力、自治体の工夫で効率的なリサイクルループを構築…②

住民の姿勢と、自治体の選別プロセスの
効率化で生まれる、
高品質への工夫。

昭和53年、松本市ではリターナブルびん(生きびん)の収集を開始しました。平成7年12月に可燃、埋立、廃プラスチックの3種類専用の指定ごみ袋を導入し、同11年の容器包装リサイクル法施行時に埋立・破砕兼用、同16年には廃プラスチックを「容器包装プラスチック用」に表示変更しました。雑びん収集は容器包装リサイクル法に伴って始まり、現在は種類別コンテナを各集積所に設置することで、色別排出がしやすくなっています。 松本市のガラスびんは、リターナブルびん(生きびん)とワンウェイびん(雑びん)に分別されており、生きびんは資源物として収集しています。雑びんは色別に排出・収集されるので、現場から保管まで効率的に処理されます。松本市の分別基準適合物引渡量は、6.66kg/人(全国平均5.32㎏)、選別残さがないため高品質になり無色びんと茶びんのリサイクル率はほぼ100%という優秀な結果となっています。 また、リサイクルに関しては住民レベルで先進自治体を視察し、参考になることは積極的に取り入れることで、現在も住民の活動に根付いています。びんはきれいに洗われ、丁寧に分別排出されており、ガラスびんを再生可能な資源に変えました。その背景には、各地区・町会に環境衛生協議会があり、町会ごとにステーションの管理やごみ分別の指導を行っています。 松本市内は、ポイ捨てごみがほとんどなく美観を誇っています。このような景観も住民の皆さんの高い意識によるものです。全国でも優秀なガラスびんの品質は、行政と住民が土台をつくり、長年実績を積み上げてきた結果と言えるでしょう。

花村さん(左)久保田さん(右)

お話を伺った
松本市環境部環境業務課
廃棄物減量推進担当
花村さん(左)
久保田さん(右)

分別区分
びん色別

ガラスびん単独で、無色、茶色、その他の色に分別排出されている。びんはキャップも外され、ほぼ洗浄され、ルールが守られている

  • びん色別/イメージ画像 びん色別/イメージ画像
収集容器
コンテナ

ガラスびんは色別に専用のコンテナに入れる仕組み

  • コンテナ/イメージ画像 コンテナ/イメージ画像
  • コンテナ/イメージ画像2 コンテナ/イメージ画像2
収集場所
ステーション

各町会の衛生部員や町会の当番が、コンテナの設置等の準備や収集後の片付けを行っている。

選別手段
収集時に異物除去

ステーションでの収集時に色分けを確認し、異物除去をしてからトラックの色別のコンテナに積む方法。正確な選別により高品質を生みだす

  • 収集時に異物除去/イメージ画像 収集時に異物除去/イメージ画像 ステーション(集積所)
  • 収集時に異物除去/イメージ画像2 収集時に異物除去/イメージ画像2 リターナブルびん(生きびん)は指定場所で月に一度、
    委託業者(びん商)が回収する
  • 収集時に異物除去/イメージ画像3 収集時に異物除去/イメージ画像3 リターナブルびん(生きびん)回収時のトラック荷台。
    色別に分けられている
収集車両
平ボディ

平ボディトラック2台稼働。荷台には色別コンテナが積まれている。作業員は1台につき2名で行っている

  • 平ボディ/イメージ画像 平ボディ/イメージ画像
  • 平ボディ/イメージ画像2 平ボディ/イメージ画像2 荷台には頑丈な大型コンテナがセットされ手選別後のびんを積み込む
保管設備
ストックヤード

平成20年4月稼働 松本市リサイクルセンター
収集車が到着するとそのまま保管場所で荷下ろしを行う。
保管場所では異物が混ざっていないかチェックする

  • ストックヤード/イメージ画像 ストックヤード/イメージ画像 トラックが処理場に到着すると
    フォークリフトがコンテナを降ろす
  • ストックヤード/イメージ画像2 ストックヤード/イメージ画像2 大型コンテナを回転させて色別場所に保管する
  • ストックヤード/イメージ画像3 ストックヤード/イメージ画像3 外観
  • ストックヤード/イメージ画像4 ストックヤード/イメージ画像4 保管された透明びん

品質向上のためのポイント

  • ●「家庭用ごみ・資源物の分け方・出し方」、地区ごとの「ごみ・資源物収集日程表」を毎年作成し市民に配布するほか、ホームページに掲載している。随時、必要に応じて、広報誌などに記事を掲載する。
  • ●ルールに反したごみがある場合は、収集できない旨の警告シールを貼りステーションに残す。これは排出者に注意を促すための処置である。
  • ●ガラスびんがどんな製品に生まれ変わっているかをもっと知ってもらうことで、より一層市民の皆さんの意識を高めていきたい。
  • アプリで情報を掲載
    アプリで情報を掲載
  • パンフレットなどで資源ごみの出し方やエリアごとの収集日を告知 パンフレットなどで資源ごみの出し方やエリアごとの収集日を告知
    パンフレットなどで資源ごみの出し方や
    エリアごとの収集日を告知