自治体の取り組み事例
東北エリア
山形県
南陽市
南陽市の概要(令和3年1月1日現在)
- ●人口:30,740人
- ●世帯数:11,420世帯
- ●面積:160.52㎢
- ●資源物ステーション数:584カ所
- ●収集方法:びん色別収集
(ステーション収集) - ●分別基準適合物引渡量:
無色60,720㎏、
茶色57,750㎏、
その他の色78,200㎏
合計196,670㎏(令和2年度)
エリア特集最良の分別収集方法を、
スタート時から取り組んだ成功事例
色別(専用コンテナ)+平ボディ運搬車両での収集方法が、
効率化を高め、住民の協力による高品質を実現している。
平成9年、高畠町に県南リサイクルセンターが開設され、南陽市では平成13年から委託し、コンテナによるガラスびんの色別収集を始めました。コンテナは、各収集所に無色、茶色、青緑、黒と4種類を設置し、それぞれに色分けしてガラスびんを収集しやすくしています。収集所は市内553カ所、それに加え青空ステーションという路上収集所が31カ所、計584カ所を2週間に1回、平ボディトラックで色別の鉄箱に投入して収集しています。ガラスびんの分別収集時に、各ステーションで色別確認や異物の除去も同時に行い、残さはとても少ない結果となっています。各ステーションの管理は各自治会の当番で自主運営され、清潔に保たれており管理する住民のみなさんの意識の高さが感じられます。また南陽市ではリターナブルびん(生きびん)は、年1,2回の地区ごとの集団資源回収で回収を行い再資源化を進めています。南陽市の1人当たりの分別基準適合物引渡量は6.40kg。山形県全体5.81kgと比べて約600g、全国平均5.25kgと比べても1kg以上多い優秀な結果となっています。 今後の課題としては、無色、茶色のびんがその他のびんに混じっていることも多く、その解決に向けて、リサイクルの意義をしっかりと住民のみなさんに周知することで、理解、納得していただくことが必要と考えています。理由が分かれば納得していただける柔軟な心をもった住民の方も多く、その点では今後の啓発活動に期待が高まります。市では、チラシを作成し全戸配布をはじめとした持続的な啓発活動を通して、今後も住民の方々の理解と納得を深め、より高品質な分別へとつなげていきたいと考えています。
お話を伺った
南陽市市民課 環境係
主事 高橋さん(左)、 主事 堀さん(右)
- 分別区分
- びん色別
ガラスびんは、無色、茶色、青緑色、黒色と4種類のコンテナでの分別排出のため異物混入も少なく、ルールは守られている
- 収集容器
- コンテナ
ガラスびんは色別に専用のコンテナに入れる仕組み
- 収集場所
- ステーション
市内にステーション553箇所、青空ステーション31箇所、計584箇所設置。地区ごとの自治会の当番で自主管理されている
- 選別手段
- 収集時に手選別
ステーションでの収集時に色分けを確認し、異物除去をしてからトラックの色別の鉄箱へ投入する方法。正確な選別により高品質を生みだす
- ステーションごとに色別専用のコンテナが設置されている
-
作業員が素早くびんの色選別確認と
異物除去を行う - 選別が終わったらトラック荷台の鉄箱へ投入
- 収集車両
- 平ボディ
平ボディトラック2台稼働。荷台には色別の鉄箱が積まれている。
作業員は1台につき2名
- 保管設備
- ストックヤード
県南リサイクルセンター。収集車が到着するとそのまま色別のヤードで荷下ろしを行う。保管場所では異物が混ざっていないかチェック
-
収集トラックの搬入口。中に入ると
ストックヤードが直結されている -
トラックが処理場に到着すると
フォークリフトが鉄箱を
降ろす -
鉄箱を回転させて色別場所に
保管する -
平成7年稼働
県南リサイクルセンター協同組合 - 搬入口
- 大屋根のあるストックヤード
品質向上のためのポイント
- ●ごみ分別の仕方についてチラシ・分別冊子・ホームページ等を用いて住民へ周知している。
- ●ルールを守っていない排出については、回収できない旨の貼り紙を貼り、警告。各自治会の当番でルール遵守を徹底している
ごみ分別カレンダー