自治体の取り組み事例
北海道エリア
北海道
留萌南部衛生組合(留萌市、増毛町、小平町)(留萌市、増毛町、小平町)
概要
- ●構成市町村名: 留萌市、増毛町、小平町
- ●構成市町村の人口:25,925人
(留萌市:19,234人、増毛町:3,853人、
小平町:2,838人)
*令和5年1月1日住民基本台帳 - ●構成市町村の世帯数:14,586世帯
(留萌市:10,909 世帯、増毛町:2,146世帯、
小平町:1,531世帯)
*令和5年1月1日住民基本台帳 - ●構成市町村の総面積:1,294.75km²
(留萌市: 297.81km²、増毛町:369.72km²、
小平町:627.22km²)
*令和5年全国都道府県市区町村別面積調(4月1日時点) - ●収集方法:びん単独収集(ステーション収集)
- ●収集容器:コンテナ
- ●運搬方法:平ボディ車
- ●収集ステーション:1,203カ所
(留萌市874、増毛町207、小平町122) - ●分別基準適合物引渡量:200.5t(令和3年度)
次世代へ繋ぐ、環境に配慮した再資源化できる地域社会を目指して。
平成25年4月より、留萌南部衛生組合では、留萌市、増毛町、小平町の3市町共同で資源化施設の運用を開始しました。それまでは各市町ごとに分別収集が行われていました。 現在の分別収集は、各町内会が管理するステーション内に種類別専用コンテナを常設し、ガラスびん、缶、ペットボトルなどを持ち込む仕組みで、化粧品びんや薬品びんなども収集しています。リターナブルびん(生きびん)は、ステーションからの収集時に抜き取っています。当初は住民の皆さんが慣れていないために異物混入などがありましたが、組成調査を行い、キレイなびんでないとリサイクルできないことの告知を続けた効果もあり、最近では、きちんと洗浄された良好な状態で排出されています。もちろん分別が不適正だった場合、「不適物ごみ報告書」を貼って各市町が対応することもありますが、この地域の住民の皆さんはごみ分別についての意識も高く、ご近所さん同士がコミュニケーションを取られていることもあり、高品質なリサイクルが実現できていると思います。 3市町の全小学校の4年生児童に資源化施設を見学してもらい、リサイクルの啓発と理解促進を図っています。また、ごみ分別ハンドブックを配布し、ごみの種類などの情報が得られる留萌市LINE公式アカウントも開設。さらに、ごみ分別アプリの配信を2023年10月1日より開始しました。 リサイクルへの道筋は、住民のみなさんがきちんとルールを守っていただくことから始まります。キレイに分別排出してもらえれば、高品質なリサイクルが可能です。また、環境への負荷を限りなく減らすためにも地域の皆さん・事業者・行政がともに協力して環境に配慮した3Rを推進し、きちんと再資源化できる地域社会づくりに努めていきたいと考えています。
お話を伺った
留萌南部衛生組合
佐藤さん(左側)、新谷さん(右側)
- 分別区分
- びん単独
ガラスびんは単独で排出される。異物の混入も少なく、ルールは守られている
- 収集容器
- コンテナ
ガラスびんはステーションに常設されている専用のコンテナに入れられ、収集時に排出内容を確認する
- 収集場所
- ステーション
管轄エリアに1,203カ所設置。各市町の町内会等が管理している。
リターナブルびんもステーションで収集時に抜き取られている
-
コンテナは通常、地面に直置き設置
している - ステーションによっては柵内に設置
- 手渡しで丁寧に積み上げをする
- 収集車両
- 平ボディ
平ボディ4tトラック3〜4台が稼働。1台につき作業員2〜3名。
荷台にはびん・缶を収集するケースが積まれている
-
荷台に2カ所の鉄製収集ユニットが
設置されている -
選別ラインへのホッパー投入時の割れを減少さ
せるために、びんは缶と混ぜてユニットに収納
- 選別手段
- 手選別
缶とびんを施設内の受入ホッパーへ投入し、磁選機でスチール缶を取り除いた後、3〜4名でコンベア上のびん手選別を行っている
- 最初に、缶・びん磁選機でスチール缶を取り除く
- 次に、アルミ缶や異物などを丁寧に取り除く
- びんは無色、茶色、その他の色に選別し、一時保管用ストックヤードへ
- 保管設備
- ストックヤード
手選別のフロアー階下に、仮置き用の屋内ストックヤードを設置。リターナブルびんも保管される。また、別の場所に搬出用の屋根付きストックヤードも設置されている
- 一時保管用ストックヤード
- 回収されたリターナブルびん(生きびん)の保管スペース
-
屋外に、雨風・ホコリの入らない保管が
可能なストックヤードが設置されている - 茶色びんのストックヤード
- 資源化施設(旧美サイクル館)外観
品質向上のためのポイント
- ●ごみ分別ハンドブックの配布、ごみの種類などの情報が得られる留萌市LINE公式アカウントの開設。留萌南部衛生組合からごみ分別アプリ配信を開始しました。
- ●3市町全小学校の4年生児童の、資源化施設の見学を実施している。
- ●住民の分別排出は良好。ルールが守られていない場合には、「不適物ごみ報告書」を貼って警告し、排出のやり直しをお願いしている。
住民全戸に配布されている
ガイドブック
資源ごみの出し方や、
方法など
わかりやすい
イラストで告知