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東北エリア

青森県 青森市

青森県
青森市

青森市の概要

  • ●人口:271,544人(令和5年1月1日住民基本台帳)
  • ●世帯数:137,074世帯(同上)
  • ●面積:824.61km²
    (令和6年全国都道府県市区町村別面積調)
  • ●収集方法:びん単独収集 青森地区(色混合)、
    浪岡地区(びん色別)
  • ●収集容器:コンテナ
  • ●運搬方法:箱車
  • ●収集ステーション:約3,600カ所
    (青森地区/約3,200カ所)
    (浪岡地区/約400カ所)
  • ●分別基準適合物引渡量:1,845.5t
    (令和4年度環境省資料より)
1人当たりの平均ガラスびん資源化量 6.80kg (令和4年度)

「分ければ資源、混ぜればごみ」のメッセージで、
資源循環型社会へ、高品質なリサイクル実現へアプローチ。

青森市では、容器包装リサイクル法に基づき平成11年7月からモデル地区での資源ごみの分別収集を開始しました。その後、平成12年4月の容器包装リサイクル法の完全施行に伴い、同年7月からモデル地区を拡大し、平成13年4月から市内全域で、生きびん・空き缶・ペットボトル・古紙類の資源ごみ収集を開始しました。平成14年4月には、生きびんと古紙類を資源ごみとは別に収集し、生きびん以外のガラスびん・空き缶・ペットボトルを資源ごみとして収集することとし、選別・保管を行うECOプラザ青森が稼働を始めました。 平成17年4月に旧青森市と旧浪岡町が合併し、”新”青森市が誕生しました。資源ごみは旧青森市と旧浪岡町の収集方法を継承したため、ガラスびんは青森地区(旧青森市)ではびん単独(色混合)、浪岡地区(旧浪岡町)ではびん単独色別と異なっていますが、共にコンテナで収集しています。また、青森地区(旧青森市)では生きびんは古紙類とともに別に収集しています。資源ごみは約3,600ヶ所のステーションで収集されており、町会やマンションの管理組合などが管理しています。 ECOプラザ青森に搬入されたガラスびんは、選別ラインの流し口ではキャップ等の異物を除去し、コンテナから選別コンベアに移し替えます。選別工程では、AI画像センサーで判別するロボットアームで無色と茶色を選別した後、作業員の手選別で異物を除去し、機械選別で取り切れなかった無色と茶色と、その他の色を選別します。 市民へは「分ければ資源、混ぜればごみ」をメッセージとして伝えています。例えば、「資源ごみ」は「ごみ」ではなく、リサイクルにつながる大切な「資源物」と考えています。家庭からの排出こそがリサイクルの「入口」であり、排出時の品質が高ければ高いほど、高品質なリサイクルにつながっていくと認識しています。 青森市ではごみの出し方などを啓発する出前講座を実施していますが、町会からの依頼も多く、市民の皆さんの意識は概ね高いと思われます。また、市内の大学の新入生向けガイダンスに赴きごみの排出ルールの説明もしています。
今後もホームページや出前講座、市内小学校の4年生を対象とした環境取り組みカリキュラムなどを通して、「分ければ資源、混ぜればごみ」のメッセージを発信し続け、資源循環型社会づくりを推し進めていきたいと考えています。

課長 堰野端 活昭さん(中央)/主幹 日渡 紀之さん(左)/主事 蝦名 恭輔さん(右)

お話を伺った
青森市環境部清掃管理課
課長 堰野端 活昭さん(中央)
主幹 日渡 紀之さん(左)
主事 蝦名 恭輔さん(右)

分別区分
びん単独

青森地区色混合
浪岡地区びん色別

  • 分別区分:びん単独 青森地区 青森地区ではびんを単独(色混合)収集。きれいに洗われ異物混入も少ない。化粧品のびんは不燃扱いとしている。収集・運搬は全て業務委託先が実施
  • 分別区分:びん単独 浪岡地区 浪岡地区ではびんを色別で収集。きれいに洗われ異物混入も少ない。化粧品のびんは不燃扱いとしている。収集・運搬は全て業務委託先が実施
収集容器
コンテナ

青森地区びん指定
浪岡地区びん色別専用

  • 収集容器:コンテナ 青森地区 びん排出時指定のコンテナを設置
  • 収集容器:コンテナ 浪岡地区 無色、茶色、その他の色のびん色別専用コンテナを設置
収集場所
ステーション

青森地区約3,200箇所
浪岡地区約400箇所
合計約3,600箇所

  • 収集場所:ステーション 画像
  • 収集場所:ステーション 画像2

設置されているステーションは、鋼鉄製や簡易式(折畳)など、さまざま。
町会やマンションの管理組合などの設置者が管理している。

収集車両
箱車

青森地区両地区とも収集車両はほぼ2t箱車トラック。
浪岡地区収集一日あたり約7台の稼働、1台あたり作業員は2名。

青森地区浪岡地区

両地区とも収集車両はほぼ2t箱車トラック。
収集一日あたり約7台の稼働、1台あたり作業員は2名。

  • 収集車両:箱車 画像 収集車両:箱車 画像2 トラック側面側にも開閉扉が設置されており、雨や雪などの影響も受けにくく、収集作業の効率アップに
  • 収集車両:箱車 画像3 コンテナはきちんと並べられ、移動中のびんの破損対策を行っている。
選別手段
機械選別と手選別

選別ライン投入時に異物除去。機械で無色と茶色を選別。
その後に、補助的に4名で手選別。

  • 選別手段:機械選別と手選別 画像 供給エプロンコンベア横にびんコンテナを一次保管。
  • 選別手段:機械選別と手選別 画像2 選別ラインの流し口。キャップなどの異物除去が行われる。
  • 選別手段:機械選別と手選別 画像3 機械による無色びんの選別。ロボットアームでびんを吸い上げる。
  • 選別手段:機械選別と手選別 画像4 無色と茶色びんを機械選別処理後、取りきれなかった無色と茶色びんと、その他の色のびんの選別と異物除去をする。
保管設備
ストックヤード

ECOプラザ青森のストックヤードは、びん選別コンベア階下に設置され、雨風などの影響を受けずに搬出までの間、保管される。

  • 保管設備:ストックヤード 画像 茶色、無色びんのストックヤード。
  • 保管設備:ストックヤード 画像2 その他の色びんのストックヤード。

青森市でのリターナブルびんの回収については、
「リターナブルびんナビ」にてご覧ください。

リターナブルびんナビ QRコード

品質向上のためのポイント

  • ●市公式のホームページで分別に関する情報を発信。
  • ●町会からの依頼によって出前講座の実施。また他自治体からの入学者が多い大学への新入生を対象とした講座も行なっている。
  • ●市内小学校4年生を対象とした「環境取り組みカリキュラム」を実施。
  • ●排出ルールが守られていない場合は収集時点で啓発ステッカーを貼付け、収集せずに残置している。排出状況がひどい場合は実物の写真を使用して収集場所に啓発物を掲示。

住民全戸に配布されている家庭ごみの出し方分別事典

(青森地区版)

収集地区ごとに発行している
清掃ごよみ